第3話 俺がまず、すべき事。
俺はすぐにダンジョンに向かう。
ダンジョンは100階層でできており、1階層には大きな街があり、そこから10階、20階、30階というふうに大きな街がある。
まずはその大きな街である、ルドラの街を目指さなければならない。
道中にモンスターはいるのだが、スライムだけなので負ける心配はない。
俺は走り出す。
周りにもちらほらと街に向かって走る人がいた、おそらく小説を読んでいる人かこの手の物語をよく知っている人だろう。
なぜ急ぐのか、わかっている人も多いだろう。そう、レベル上げをしなくてはならないのだ。
レベルを上げて、お金を貯めて、装備を整える。そうでなければ死亡率が上がってしまう。
だから俺は走る。わけではないのだが…笑
俺はこのダンジョンを知っている、だからこそ、しなくてはならないことがある。
まずは街に向かわなければならない、スライムは無視して走り抜ける、、レベルを上げるよりやらなきゃいけないことがある。
10分ほど走り街に到着する。
周りにいた数人も到着し、皆は次のマップであるゴブリンの森がある北の方へ向かう。
だが俺はすぐ右手にある通路に入り、一つの教会に入る。
そしてシスターに声をかけるとクエストの表示が現れる。
クエスト 薬草採取
森狼の森の入り口に生える薬草を採取せよ
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俺はそのまま教会を出て森狼の森方向へ向かう。
ルドラの街からはゴブリンの森と森狼の森へと行くことができるのだが、森狼の森はそこで行き止まりで、次の階層には進まないので行く必要は本来ないのだ、終盤に必要になる装備製作スキルのレベル上げに森狼の素材を使うくらいなので序盤で知っているものはおそらくいない。
俺はすぐに採取を済ませクエストをクリアする。
報酬として聖水を獲得しました。
称号 初めてのクエストを達成しました、スキルポイント5が付与されます。
初クエストでのスキルポイントか、、これは主人公は持っていなかったな、、小説を読んでいても裏設定なんかは関係ないってことか、、、しくじったな。
まぁいいさ、早く用事を済ませなきゃ!
俺はその聖水を持って教会で崇められている像に捧げ、祈る。
すると、、、
固有スキル 成長補正を獲得しました。
そう、このスキルが大事なのだ。
この世界ではモンスターを倒した時、自身のステータスの全てが1から3あがり、モンスターごとにこのステータスが上がりやすいなどあるのだが、このスキルは全てのステータスが3上がることが確定するスキルなのだ。
主人公がレベル80になったころ、己の成長限界を感じ、気持ちを新たに1階層から調べ尽くしていた時にこの事実を知り、ステータスをリセットして再びダンジョンを登るという話があるのだが、これは最初にやっておかないとあとあと大変だ。
よし、あと必要なのは…
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