突然世界にダンジョンが現れましたが、小説の知識で無双します

第1話 終わりと始まり

長らく、世界にダンジョンが現れました。を閲覧いただきありがとうございました。

、、、

うわあああああ、よかった。本当によかった。

中学生の頃、アニメや漫画、特に異世界物や現代チートにハマっていた俺は小説サイトを読み漁っていた。そんな時であったのが世界にダンジョンが現れました。である。

この小説は題名の通り、この現実世界にダンジョンが現れ、主人公が突破するというありふれたストーリーなのだが、主人公の苦悩や成長がうまく表現されていて大好きで、主人公が中学生だったので、自分と重ねることができとてもはまっていたのだ。

そしてほぼ毎日投稿された小説を読み続け、今日、終了したのであった。

主人公であったユウキも、最終回では25歳、11年かけて、塔を制覇したのであった。

そしてこの僕も、今は25歳、サラリーマン、通勤電車の中でこの小説を読んでいる。

主人公は成長したけど、俺はまだ、子供の心のままだな、と思いながらため息をつき仕事に向かう。

そんなとき、1通のメールが届く。

ーーーーーー世界にダンジョンが現れました。よりーーーーーー

長きに渡り、閲覧ありがとうございました。

最後まで読んでくれたたった1人の読者であるあなたに、素敵な日々があらんことを。

そして添付されていたファイルを開くと主人公、コウキの前にウィンドウが現れる。

「えっ！？！？」

周りの人が俺をみる、どうやら周りの人には見えていないようだ。

「す、すいません、ははっ笑」

とっさに謝り、何事もないようにそのウインドウを見る。

これは、、、ステータス？

佐藤コウキ　25歳　レベルーー

STR 18 INT 0 VIT 20 AGI 15 DEX 22

スキル　なし

固有スキル　継続は力なり

さらにメッセージが現れる。

これから15分後に、この世界にダンジョンが現れます。

は？