第7話

「場所変えないか?食堂の所とか。」


そうして、二人で食堂前に行く。

ここは放課後には誰も来ないしちょうどいいかも。

下駄箱から移動するときも遥人と実は両思いだったって事が分かってずっとドキドキしている。

っていうか、汗が止まんない。

どーしよう。好きな人と2人なのに…


「はい。これ、やる。」


そう言って渡してくれたのはホットカフェラテ。

夏に!ホット!

自分は冷たいポカリのんでるじゃん。


「私もそっちがいいー」


「はー。奢ってやってんだ。感謝しろ。」


そして、2人とも沈黙が続く。

別に空気は重くない。

ふわふわした感じの空気。

どっちもソワソワしている。

そして、遥人が口を開いた。


「あと、そのー、そうだな。

俺と付き合ってください。」


「まあ、どうしてもって言うなら付き合ってあげてもいいよ。」


「偉そうだなぁ。さっきまで泣いてたくせに。」


そう言って、昔から変わらない笑顔を見せた遥人に小さく 


『よろしくね。』


そう言って、口に入れたホットカフェラテはあったかくて甘くて。でも、ちょっとだけ苦くて。

恋みたいだなぁって思ったんだ。

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