第2話

私、高見唯はいたって普通の両親から生まれた普通の女子だ。

普通と違うのは、マンガとかでよくある互いの家を行き来する幼馴染がいるくらい。


名前は、岩崎遥人。昔は可愛かったのに、今ではすっかり憎たらしい同級生だ。

でも、たまにたまーにかっこいいんだ。

部活中にシャツで汗を拭う姿や、いつのまにか低くなった声で話しかけられたりと最近どきどきさせられっぱなし。

互いの父同士が、高校の友達らしくとても仲が良い。だから、よく私の家に来ていて兄弟同然に育てられた。

そんな事もあり、私と遥人は昔から周りの友達にからかわれるくらい仲良しだった。


その距離が縮まる事なく中学生活が終わってしまった。高校受験はめっちゃ勉強を頑張った甲斐あってなんとか同じ高校に入学。ドキドキの青春アオハルが起きる事を期待てね。

しかし、遥人は私の家でご飯を食べたり、私に勉強を教えてくれたりと今までと何も変わらない。


いつか告白するつもりだったのに、あんな風に思っていたなんてね。


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