第5話

そこそこ美味しいはずの学食のラーメンが

この日はなんだか不味く感じた。


その日、校門を出た時。

俺はヒナタに呼び止められた。


「シンジ!待ってよ。

ちょっと話があるんだけど!!」


どん、と背中をどつかれ、

俺は前につんのめった。


「な、なんだよ、ヒナタ。

俺になにか用かよ?」


「バカね。用があるから声かけたんじゃないの。あのさ、早速だけど、私の悩み事聴いてくれる?ま、今日のお昼休みに合ったことに端を欲するものなんだけどさ」


「悩み事??めちゃくちゃ性格の明るいヒナタに悩みなんてあるのかよ?」


「あるわよ。今日も見たでしょ?

私、藤島くんにつきまとわれてるの」


「あー、確かに、あいつはヒナタにお熱をあげてる感じだよね」


「そーなの。ほら、

私ってば一応、かわいいし?その、、

お洒落だし、その、、なんでもできるじゃん

?料理もお菓子つくりも得意だし、

シンジにチョコとかも手作りのやつあげたじゃん??」


「モテモテだよな、ヒナタは昔から。

だってさ、幼稚園のお昼寝の時間なんて、

ヒナタの隣、争奪戦が勃発してたもの」


「よ、よく覚えてるわね、シンジ!

すごいじゃん」


「まぁね」


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