第2話

うちの高校は県で1番の進学校。

俺は勉強に明け暮れ、お洒落どころでは

なかった。(言い訳)何故って、特待生をキープして

家計を助けるという重大な使命を背負っていたから。(言い訳)


周りはリア充、陽キャ共。

俺としたことが、朝作ったおにぎりを

家に忘れてきたためになけなしのお金で

高校内の食堂に来ていた。


一番安いしょうゆラーメンを注文し、

俺は席に着こうと空いている席を見回したのだが、いかんせん、混んでいていい場所がない。


俺は二択を迫られていた。


美女ギャル集団の片隅に座るか、

陽キャイケメン軍団の真ん中にポツンと座るか。


どちらを選んでも地獄。


俺は呆然と。ただ呆然とどこかいい場所が

開くのを待っていた。


だがしかし。


時は無情に過ぎていく。

落ち着ける席が空席になることはなく、

麺だけが伸びていく。


そして俺の空腹に拍車をかけていく。

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