ぼくの学校の七不思議
あきみどり
第1話 七不思議その1①
部活が終わってトイレに向かった。いつも通りトイレのドアを開けて小便器に向かって用を足す。手を洗っているときふと鏡に目線をやると個室のほうから誰かがこちらをみているような気がした。少し不気味に思いながらもぼくはトイレを後にした。
下校途中、ふとトイレでのことを同じ部活の山口に話してみた。山口は苦笑いしながら、
「それってトイレの花子さん的なこと?急に怖い話しないでよ。」
と声をこわばらせて言った。
「気のせいかもしれないんだからそんなに怖がらなくてもいいじゃん。明日またみに行ってみるわ。」
そういって別れた。
その日の夜、偶然テレビをみていると学校の七不思議の特集をやっていた。
「小学校とかにはよくあるっていうけどぼくの小学校にはなかったな」
そんなことを考えながらぼーっとみていると妹がぼくに
「お兄ちゃん、高校には七不思議とかってないの?まあ、そういうのってあんまり信じてないけど」
と聞いてきた。
「高校生にもなって七不思議とかあったら子供っぽいしないんじゃないかな。」
そんなことを言いながらぼくは自分の部屋に入った。
ぼくはその夜、部活終わりに感じた視線が気になったので、明日、少し調べてみることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます