雑記
山口 隼
牛乳を単体で消費する習慣がない
近況ノートより「エッセイ」の項目があるこちらのほうがよいのでは? と思ったので以降雑記はこちらに移すことにする。筆慣らしなので、実になるようなことは書かないけれど。
表題。
牛乳を単体で消費する習慣がない。
そもそも摂取量が少なく、辛うじて飲むのがカフェオレぐらいだ。
子供の頃は朝のパンにあわせて飲まされていたものが、どうしてこうも飲まなくなったのかというと原因は一人暮らしだった頃にありそうだ。
大学生時代の暮らしぶりといえば堕落したものと相場は決まっていて、午前中に起きることは稀で深夜までゲームセンターに集い閉店後に麻雀を打つ、そんな生活の中で栄養バランスを考えて牛乳を飲もうなどという発想に至るわけもない。
一度思い立って買ったものも消費期限を過ぎ、何か大量消費の方法はないかと思ってラッシーを作ってみたのだが、単にヨーグルトと砂糖が入った何かになっただけだった。あれはレモンの酸味がポイントだということを思い知った記憶がある。基本のできない人間が奇をてらうべきではない。
そもそもラッシーについては僕自身がもともとうるさく、というのもインドカレー屋に結構な頻度で行っていたからなのだけれど、ここ富山にはその手のカレー屋が多い。一番手に「インディラ」がつけるが、「ホット・スプーン」のマトン・カレーも美味だった。
実際のところインドと銘打ってはいるがネパール人かパキスタン人が多いようで、富山では後者の比率が高い。というのも富山からパキスタンへは相当量の中古車が流れており、そこがビジネスとして確立しているためある程度形をとったコミュニティがあるのだ。
射水~伏木あたりにはモスクが点在し、またヤードも散見される(これはロシア人であることもままあるが)。
横浜中華街や群馬の工場地帯に集うペルー人など、異国で形成されるコミュニティには一見の価値がある。それはブラジルにおける日本人を日本人の目線で見ることとは異なり、他者の文化が主流な中でビジネスを成立させつつ自意識をどう肯定するか、という課題で、所属した共同体によって解決の方法は異なってくるところに面白さがある。アイデンティファイされるという話題はテーマとして価値があろう。
となれば、さしあたっては取材のために本場のカレーを味わいに行かなければなるまい。彼らが舌の上でどういった異国文化を表現してくれるのか楽しみである。(そんな、エクスキューズ)。
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