受験シーズン特別編・トリスの学生時代

羽弦トリス

第1話小学生

僕は九州のど田舎の山の近くに住んでいた、家のそばの小川でサワガニを取ったり、川で魚釣りをすることが多かった。

ファミコンには興味が沸かず、将棋を指したり、囲碁を打ったり。

小学2年生から剣道、そろばん、習字を習っていた。

剣道の試合の時、場外スレスレまで追い詰められ、周りが「まわれ!まわれ!」と言うもんだから、身体を一周回ったら面を決められた。だが、それは当たりどころが悪く、一本は入らなかった。すばしっこいヤツだったから、小手を狙うと入ってしまった。

個人戦は3位であった。


小学校時代は、いじめなどなかった。

ある日、友達の椅子の匂いを嗅いだらウンコの匂いがした。

「うわぁ~優ちゃんウンコもらしてる。くっせ~」

優ちゃんは泣きそうになり、

「じゃ、羽弦君の椅子は?」

と、言うもんだからみんなで僕の椅子の匂いを嗅いだ!

「くっせ~、優君のイスよりくせ~、ウンコもらしたんじゃないの」

小学生は残酷である。皆で僕のお尻を嗅いだ!

「やっばり、羽弦君、ウンコもらしてるぅ~」

「漏らしてないよ!」

「じゃ、何でウンコの匂いがするの?」

「ボク、保健室行くからね」

僕は保健室でパンツとズボンを借りた。

教室に帰ると、みんな、「羽弦菌」と言って鬼ごっこしていた。


そんな、僕は小学校の児童会長になり、中学生になるのを嫌がっていた。そう、うちの中学生は荒れに荒れ、不良だらけの学校だったのだ。

卒業式が終わると憂うつでならない。僕は苛められないだろうか?

友達は出来るだろうか?

そして、ついに入学式の日を迎える事になる。

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