浮気ってダメなんですか?

第1話 いつから狂った

「先輩...私と付き合ってください!」

唐突な告白だった。いや薄々気がついていたがハッキリと言葉にされるといずれこうなると分かっていても理解が追いつかない。これが恋なのか?

「こっちこそ高咲のこと気になってた。俺でいいのか?」

「はい!高野先輩がじゃなきゃヤです!私と付き合ってくれますか?」

「わかった。よ、よろしく」

「あ、あの今日先に帰りましゅ!帰ります!」

「あ、あ、そうだななんかあるのか?」

「いぇ、心の余裕がないので!では!」

「じゃーまた明日な」

「はい!また明日!失礼します」


緊張してテンパる所だった。先輩だから少しでも心の余裕を持ったようにしないといけないのに

「俺も今日から彼女ができたのか、実感がわかないというか何をしたらいいんだ!」

また明日って言ったけど多分メール来るよな!いつもは普通に返してたけどなんて返せばいいんだよ!?

名前で呼べばいいのか?それともなんか彼氏っぽく話せばいいのか?

「わからない」

「まずは帰るとするか」

俺も高校2年になって初めての彼女だ。大切にして、彼女のためにも頑張らないと!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る