その後の第2領都
その後の話
1つ目、代官の悲壮な叫び…
2つ目、フィールドアスレチック開設
3つ目、燃える商魂
4つ目、冒険者ギルド
〜 名もなき代官の叫び 〜
冒険者ギルドから戻ってから数日…
「クリムロード様…仕事量にたいして人員が足りません…人材を早く派遣して下さい…わたくし、三日間家に帰っておりません。」
観光客の誘致のため、道路の整備、警備兵の増強、宿屋の追加、温泉施設増強、フィールドアスレチックの開設…
届いたのは良く効くと噂の栄養価の高い薬草であった…
〜 フィールドアスレチック 〜
新しい観光名所として近くの野外を利用し障害物を組み込んで造られた様々なアトラクションを作る。
子供用、初級・中級・上級用を作成した。一年に一回、超上級クラスにて大会が開けるようサスケクラスも作成、来年からお祭りができるようにした。町の中にも雨が降っても楽しめるようインドア用のアスレチック施設を複数作成するよう手配した。需要があるかわからないが毎月定額で利用出来るウエイトトレーニング専用のジムも一箇所作る、街の人や冒険者達に人気がでれば良いな〜
翌年第一回賢者杯サスケが行われる…屈強な男たちが挑戦を続ける…だがまだ完全制覇者は現れていない…将来、この町の人気イベントへと成長していく。
思いつきで作られたウエイトトレーニングジム…これが最初は体が資本の冒険者達から人気に出始め、次にダイエット目的の商人たちが参加、美容に良いということで女性人気に火が付き、健康目的の人たちが来るようになる…数年後、王国内でリゼル・マッスルジムとして大きく広まるのは未来の話…こちらも翌年から筋肉大会が開かれるようになった…
〜 燃える商魂 〜
少し過去の話…クリムロード卿が町へ視察に来ると言う噂を聞いた。これはきっとこの町にも温泉を発掘してくれるための視察に違いない。もしかしたら噂の神童も一緒に来るのかもしれない。町へ来る際に歓待するためのグッズがあれば売れるかもしれない、今回売れなくても噂の神童が来る際には必ず売れる!早速、町の職人のところへグッズ作成の依頼だ。
数日前の話…リゼル卿のダンジョンでの噂を聞いた、何やらダンジョンでものすごい魔法を用いたと冒険者たちが話している。これはきっとダンジョンを踏破してくるに違いない。6歳でダンジョンを制覇…記念グッズを作れば売れるかもしれない…早速、工場に依頼をしにいく。
今日の話…リゼル様が何やら町の中・野外に何やら施設を作り始めている。代官の指示で街中の職人たちが集められ工事に取り掛か借り始めている。職人に話を聞いたら観光名所を作ると言っていた。そう言えばクリムロード卿が町の中でウロウロと何やら物件を探していた…これは宿屋が儲かるかもしれない、俺の勘がそう言っている…遠い未来の話…俺の名前はアントニオ。王国内でも名前が売れている商人だ…今の俺があるのはリゼル様のおかげと言ってもいい。クリムロード領内の小さな商人からここまで伸し上がるきっかけを作ってくれた人だ。リゼル・ドリームに乗れた男の一人と言って良いだろう。今期は、”賢者の会”の会長選挙がある。もちろん俺は立候補している、会長は年に一回、賢者様にお会いすることができるからだ。俺はリゼル様に感謝の言葉を伝えたい、名もない商人から、燃える商魂アントニオと有名にさせてくれた恩を返さねばならないと。
〜 冒険者ギルド 〜
「リゼル様が解体部屋に運ばれたのは鑑定の結果ゴブリン・キングで間違いなかった。ゴブリン・キングは王国でも数十年ぶりにでるモンスターだ。オークションにかけると貴族や商人・研究者たちが競り合って凄い値段になりそうな気がする…リゼル様は町の発展のために寄付をしてくださると仰ってくださった」
俺は職員たちを集め、今回の一件を説明した。職員たちのやる気に火がつくのが目に見えてわかった…それが連日の会議でこの町の冒険者ギルドが動き始めた。観光客へのダンジョンへの観光業、冒険者ギルドにてリゼル様グッズの販売、第二賢者記念館作成などの準備を開始した。そんな最中、クリムロード卿からの依頼で新しく出来るフィールドアスレチック施設の警備を冒険者たちに依頼をしたいと、吟遊詩人の英雄譚コンテストをこの町の冒険者ギルドが主催で行うよう指示もきた。これからこの町は大きく変わる、俺はそう確信した。このままでは人手が圧倒的に足りなくなる、引退した冒険者たちに声をかけ、ギルドのスタッフ増員を行った。それから俺たちは毎日必死に働いた…今となっては良い思い出だ。
この町の冒険者ギルドは王国でも有数のギルドへと成長した。ギルド改革の第一人者と俺は言われているが、きっかけはリゼル様と良きスタッフに恵まれたことだ。今年の賢者杯と詩人カップにリゼル様がお越しなされる久しぶりに御尊顔を拝見出来ると思うと嬉しくてたまらない。今年は記念すべき10回大会だ、スタッフ総出で準備を開始する。
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