授業
〜 ロンザside 〜
「俺は平民上がりだからよ、人に教えるってのが苦手なんだよ、そもそも学がないんだ。だから魔法も感覚で覚えていった、だから俺なりに教えていくからよ。まず土魔法って火魔法とかと比べて地味なんだ、格段攻撃力が高いわけでもないから、あんまり発展してないんだよ。
まず、初級魔法からな。イメージは体内のマナを土に与えるんだ、で変形させる。説明ってこんくらいしかないんだよ…リードみたく勉強しとけばよかったよ。いいか、まずは体のマナを地面に吸収させて土の中から針を出すイメージだ。」
「ニードル!」
地面から土の針が飛び出てくる。
「次はこれの応用だ、今度は壁を出す。ウォール!」
地面から土の壁が湧き出てくる。
つっこむマナの量で広さや硬さとかが変わるのが土魔法の最初のイメージだ。マナで土をいじくり回すことを意識すれば、素質があれば自然にできるようになるからよ。それが出来るようになったら詠唱を教えていくからよ。
〜 リードside 〜
「リゼル卿、水魔法の1つ目は体内のマナを液体に変えて外に放出する魔法です。火魔法と感覚は似ています。あちらは火、こちらは水です。火は熱を含んでいるので少量のマナで大きくできますが、水魔法は使うマナの量で発生する水の量が変わります。次に水の操作ができるようになります。水を自在に操れるようになることが水魔法の初歩です。
この2つが水魔法の基本であり、極意になります。水がある場所で水魔法を使うのが一番効率良いわけです。
この桶に入っている水を体内のマナで操作する練習から始めましょう。」
〜 ラウル・クリムロードside 〜
「リゼルよ、2つの魔法を混合させるやり方を教える。まだ出来ないと思うが今から覚えておけば将来的には使えるようになるはずだ。昔のあだ名だが俺は”爆炎のラウル”と言われていた時代があったんだよ…火魔法と風魔法をあわせた魔法だ。広範囲に攻撃できる魔法でな、俺のオリジナル魔法だったんだ。この魔法のやり方は2つの魔法を使うのではないのだ、体内のマナを混ぜ合うイメージだ。体の中で火のマナと風のマナを混ぜ合わせて放出させる。練習していればいつかは出来るようになる、ただし範囲が広い魔法だ、練習場所を選ぶ。5歳になったら領内にあるダンジョンで練習させるから、そのつもりでイメージしておくように。」
〜 ディーside 〜
「精霊魔法はある意味、すごく簡単な魔法なの。魔法って言うのもおかしいんだけどね。精霊たちにお願いするだけなんだもん。」
「 ”ノーム” そこに穴をあけて 」
「 ”ウンディーネ” そこの空いた穴に水を出して 」
地面に穴が空いて、水が湧き上がる
「こんな感じなのよ。ただし精霊たちにもできる範囲があるの。無理なことは出来ないって精霊たちが伝えてくるわ。リゼルが契約している精霊が成長したり、上位の精霊と契約出来たりすると出来ることが増えると思ってね。リゼルが成長するのと一緒に精霊も成長するから一緒にいることが一番上達する近道なの。」
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