第1章 まずは基本の坑内トロッコ
おまけ 第1章で使われる用語等解説
1.使用されている鉄道用語について
2.この世界について
1.使用された鉄道用語について
① 軌間(標準軌、狭軌、15インチゲージ)について
軌間とは鉄道の、レールとレールの間隔。
標準軌とは軌間1,435mmで、これが世界の鉄道の標準とされている。日本では新幹線や京成電鉄、京浜急行、近畿日本鉄道、阪急電鉄、阪神電鉄等で採用されている。
狭軌とは標準軌より軌間が狭い線路の事だが、日本では一般に1,067mmの軌間の事を言う。各JRや私鉄の半数以上がこれを採用している。
15インチゲージとは軌間381mmの線路の事。これは世界実用最少軌間と一般にはされている(実際にはもっと狭いものもあることはある)。一応実用軌間なので、この狭さでも車内に乗り込める実用鉄道を作ることは出来る。
(『ロムニーハイス&ディムチャーチ鉄道』でググってみるとどんな感じかわかるかなと)
② 6kgレール
普通レールは概ね1mあたりの重さで表す事が多い。
現在、日本の鉄道では
○ 新幹線は60kgレール(高さ174mm、下の部分の幅145mm、上の面の幅65mm)
○ JRの幹線等は50kgNレール※(153mm,127mm,65mm)
等が使われている。
(※50kgレール(144.46mm,127mm,67.87mm)と区別するためにNがついている。他に50Tレール(160mm,136mm,65mm)という規格もある)
一方、工事用や鉱山用のトロッコなどで使う細いレールもありこれらは一般に軽レールと呼ばれている。
この軽レールの一般的なもののうち、最小のタイプが6kgレール( 50.8mm,50.8mm, 25.4mm)。庭園鉄道の15インチゲージ等に使われるのも通常はこのレールである。
③
いわゆるポイントと呼ばれる鉄道用分岐器の一種。線路が2本→1本となる場合において、切り替え動作無しに
ⅰ 2本の側からはどっちから入っても1本の側へ進行できる
ⅱ 1本の側からは必ず片方に進行する
という動作をする
ポイントの操作をする事無く電車交換が可能だが、速度が速いと脱線のおそれがある為、主に速度が遅いローカル線等に使用される。関東だと江ノ電に数カ所あるのでお馴染み。あの反位側から電車が通った時にガッチャンと戻る音が一部の鉄オタの心を強くくすぐる。
④ ホッパ車
無蓋車(貨物を運ぶ屋根の無い鉄道車両)の一種。砂や石、鉱石等のある程度流せる粉または粒状の物を運ぶ車。
⑤ 打子式のATS
ATS(Automatic Train Stop)とは自動列車停止装置の略。つまり信号等、止まらなければならない所で自動的に電車を止めるための装置。
打子式のATSとは信号が赤の際、線路に仕掛けられたアームが立ち上がり、その状態で車両が通過するとアームが車両側のブレーキ装置に当たり、非常ブレーキがかかるという仕組み。
⑥ あすなろう鉄道、北勢線、黒部峡谷鉄道
正確には四日市あすなろう鉄道、三岐鉄道北勢線、黒部峡谷鉄道。
どれも2022年現在日本に存在し、一般旅客の扱いがある762mm軌間の鉄道路線。
⑦ 那珂川清流鉄道保存会
貴重な鉄道車両を収集、保存してくれている有り難い民間団体。栃木県の山奥にある。
⑧ フランジ
鉄道の車輪部分で、車輪がレールから横方向にずれて落ちないようについている出っ張り部分。
普通の鉄道車両では左右両方の車輪の、線路の外側に接触する部分についている。しかし途中で行き違いのあるケーブルカーのように片側車輪の内側外側両方にフランジがついていて、もう片方にはついていないなんてものもあったりする。
2.この世界について
○ 基本的な設定
魔法があるいわゆるナーロッパな世界。
なお簡単な魔法(レベル1相当)は概ね全ての住民が全ての属性を使用可能である。
また魔法の各属性レベル3位からは専門家あるいは専門家補佐レベルとされる。感覚的にはレベル3で自動車の大型一種免許持ちくらいのイメージ。
○ 基本と少し違う世界設定
魔法が使える事を除いては、基本的な物理法則は地球と変わらない。
また重力についても21世紀日本にいた記憶と比較して違和感をおぼえない。
石油、石炭等化石燃料は一切物語内に登場しない。
動植物は21世紀地球と似ているが、一部異常に生育が早い樹木等、違和感を感じるものが存在する。
人間については地球と同じように見える。
○ 舞台となる国
フェリーデと呼ばれる国。大きな大陸の西海岸部を主な領土としている。西側は海で東側は山脈、その更に東は岩石砂漠。海流の影響により温暖。
王族や貴族がいるが、一応法治国家で立憲君主制。もちろん日本や英国等と比べると王族や貴族の権限が強いけれど、それでも国王が何でも好き勝手出来るわけではない。
○ 長さ、重さの単位
長さ
・ 1指=1cm
・ 1腕=2m=200指=200cm
・ 1離=2km=1000腕
重さ
・ 1軽=6g
・ 1重=6kg
※ 何故か微妙にメートル法で換算しやすい状態になっている。その理由は本作では不明。
○ 貨幣の単位
小銅貨1枚 概ね10円程度
正銅貨1枚 概ね100円程度
小銀貨1枚 概ね千円程度
正銀貨1枚 概ね1万円程度
小金貨1枚 概ね10万円程度
正金貨1枚 概ね50万円程度
※ 勿論日本円との比較は主人公の体感的なものにしか過ぎない。あくまで参考という事で記載。
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