第10話 城へ

勇者が女性らしさを取り戻して、段々と心が惹かれていく僕であったが

彼女は突然、僕の目の前から姿を消した。僕と彼女は次の村へ足を運んでいたのだが

敵のネクロマンサーであるスカル達に襲われ、彼女を残して先に進むしか

無くなったのである。酷い絶望感だった。彼女にいくら剣術があれど、

あの量は倒しきれない。そう分かっていた。仲間というのはこんなにも

呆気なく別れることになるとは思ってもいなかった。

僕は後悔と共に胸を熱くし、彼女の分も必ずかたきを討って

この世界から抜け出して王城の姫と幸せを送るんだ。

強い信念を抱いて城へ一歩ずつ踏みしめて行くのだった

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