部活の日

バブみ道日丿宮組

お題:右の夜中 制限時間:15分

部活の日

 部活が毎日遅くなるのは絶対顧問の嫌がらせだ。

 自分が女子生徒の下着を覗き込むためにわざと低い位置にベンチをしいてるくらいのへんたい。あれで訴えられないのが不思議でならない。

 人気だからね、日本ランカーだからってみんないうけど……我慢ならない。あたしはあいつに下着を見せるためにテニスをしてるんじゃない。別の学校に行った友だちと再戦するために真剣なんだ。

「はぁ……」

 でも……考え過ぎか。

 あいつがあたしにフォームと戦略を教えてくれるのは事実。その通りにしたら、きちんとこないだの試合で成果を出せた。その見返りに少しのボディタッチを許す……と思うのしかないかな。

 副キャプテンはよくあいつとどこかへ行ってしまうけど、あまり試合にはでない。むしろ練習も最近は見学気味。あいつの隣で楽しそうに笑ってる。

 キャプテンは事情を知ってるようだけど、練習プランを考えてるのは副キャプテンと顧問であるからあまり文句はいえないのだろう。

 実績ってのが怖いな。

「……さて」

 今日はどちらの道から帰ろうかな。

 最近盗撮被害が多いという公園の近道、人通りが少ないのに公道。なぜか光が多い獣道。

 お腹が空いたし、下着はもう見られるだけ見られたと私は公園のある右の道を選択した。

 近道ということもあって、何ごともなく家に到着。盗撮犯も毎回粘ってることもないかとも思う。というか、何を対象にしてるのかわからない。

 あたしでいえば女子高生になるけど、夜中に通るのを待つというのはシャッターの光でバレバレ。音もする。何より相手の姿があっち側からも見えない。

 ってことで、安心しきってたのだけど、次の日学校に行くとあたしの写真がばら撒かれてた。

 だいたいは部員とか生徒会が集めてくれたけれど、明らかにあの公園での写真じゃなかった。どう考えても部活途中。しかも至近距離で胸の谷間やらを正確に写し撮ってる。

 そんな高度なカメラがあるかはわからないけど、ちょっと怖くなってキャプテンに相談してみることにした。今度の試合のレギュラーってこともあって心配事を1つでもなくしておきたかった。

「キャプテン、あの写真なんですけど」

「あぁ、あれね……」

 聞かれたくないことを聞かれたという顔色をキャプテンは見せた。

「もう落ち着くと思うけど、赤ちゃんが産まれればたぶん大丈夫だよ」

「赤ちゃん? 何の話ですか?」

「セクハラばっかの顧問の話。副キャプテンが練習しなくなったの知ってるよね?」

 頷くあたしは、1つの答えが頭に浮かんできた。

「そう、そういうこと。それに至る前に隠し撮りしてた写真があれだよ。ちなみにきたのが遅かったからあれだけど、もっとテニス部員の写真がばら撒かれてたよ」

「……最低ですね」

 そうね、とキャプテンは静かに頷いた。

「ただ顧問は自分はやってないっていってるんだ。ファイルも消したし、写真を現像してもいないって」

「誰にです?」

「恋人ーー副キャプテンだよ」

 ぞっとしたけれど、そういう行為をしてたんだろうおそらく。

「だから、犯人は別にいる。私は探してみるよ」

 そういってキャプテンはぶしつ

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部活の日 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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