観測者

バブみ道日丿宮組

お題:10の、と彼は言った 制限時間:15分

観測者

 彼の制約によって、人間はいなくなった。

 いや、単純にいえば、動物はすべて同じとなった。

 人間であろうと、犬であろうと、猫であろうと、ある意味言葉が通じる共通言語を持った世界になったとも言える。

 つまりは、ペットという感覚はなく対等の立場ですべてを相手にできる。

 10の制約は以下の通り。

 

  ーー10の制約ーー


  1,生物はすべて同じ

  2,知性あるものはないものを導く

  3,争いは両成敗、誤魔化しはさらなる悪とする

  4,生きるも生きないのも自由とする。

  5,外敵が現れたのならばすべての動物は結束せよ

  6,死の烙印が現れたものはなんであれ救え

  7,恵みは等しく平等に

  8,集落はなるべく16種類以上の混合種で生活すること

  9,集落を奪おうとするものはなんであれ敵である

 10,産まれたことを後悔せよ


 そんな便利なような不都合なものがどうしてできたのかは、神様なんてものはいないが、神と同じことができるシステムがこの地球上に隠されてたからだ。

 本来存在してた地球を作ったのもこのシステムだ。彼がいうにはこのシステムは外宇宙からやってきたものがとある実験のために作り、実験し失敗したものだという。

 人間は家畜を量産し、領土を国として支配し、戦争を繰り返した。野蛮なものは制御できないと外宇宙から観測をすることにしたのだと、それがいわゆるUFOというものだと最近教えてもらった。

 外宇宙の彼らは制約ができてからは、地球上に現れることもある。どういうふうに進化をしてるのかを調査し、彼にデータを渡してる。


 平和という見えない制約をそうして彼は外宇宙と結んだ。


 彼が制約を作れたのは、古代の文献をひたすらあさり続け、旅に旅を続け技術を発見し、破壊の限りをつくす外宇宙の悪魔を作り上げた。

 それを使い、彼は世界すべての土地を手にし、システムを用いて世界を構築し直したのだ。

 生物と動物に制約をそうして世界は今の世の中になった。

 もちろん、悪魔の技術や悪魔はもう破壊された。

 自爆といってもいい。

 平和になったら、消えるという書かれてない契約だと彼はいってた。

 他にも色々なものがあるらしいが、彼は言わない。

 観測者はこうであるべきだという。

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観測者 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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