第2話
猫の視点はとても低い。前世であればそれは人間の男からすれば羨ましいとかいう輩がいたかもしれないが、そんなものは何の関係もない。猫の体になった以上、雌猫にに興味を持つからである。しかし自分の頭を撫でてくれるような人間には甘えたくなると言う気持ちが芽生えるのも事実である。我が体ながらとても不思議な感じがする。舌がざらざらしているけど、自分ではそこがとても楽しいと思う。
雨が降って来た。そぼ降る雨が体を濡らす。体温が下がる。風邪を引く前に急いでどこか暖の取れる場所へ行かなければ。野良猫の自分は今の野良の状態は自然だと思っているが、それでも寒いのや餌がないのはとてもつらい。だから誰かに飼われたいという気持ちもあるが、ゲージに入れられるのも嫌だから悩ましい気分である。同じような気持ちの猫はどこかにいないものだろうか。
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