第4話 あの血が流れている



 時代を超えても

 世界を超えても

 世代を超えても


 関係ない


 この体には あの血が流れている


 夢を台無しにする

 人を消してしまう

 未来を壊してしまう


 殺戮の主

 破壊の王

 魔の頂点の血が


「気が付いたら」

「その時すでに終わっている」

「それはひそやかに蝕むから」

「振り返った時にはすでに終わっている」


 どれだけ 何かを積み重ねても関係ない

 どれだけ 距離をかせいでも意味はない

 どれだけ 抗ったとしても残らない


 その血はとても 強力で

 変えられない運命を宿しているのだから


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