リザルト

アマテラス

第1話

私が小説家になりたいと思ったのは中学1年生の頃だった。


ノートを書店に買いに来ており偶然手に取った本を読んでみると私は衝撃を受けた。こんなにもお話をリアルに深く面白く書けるのか、と。

そこから私は「彼」が書いた本を買い集め、飽きるまで読み返した。

そして心から彼のような作家になりたいと思った。


だが、私にはそんな才能はなかった。


勿論進学校に通っていたと言うのもあり、あまり書く時間はなかった。

だが、頑張って書いた小説は必ず誰かのパクリのようになってしまう。


小説は小説を投稿するサイトに投稿しておりいくら投稿しても閲覧数は一桁止まり。

感想には、「面白くない」「現実味がない」などとの言われようだ。


私は自分の才能に失望し、小説の投稿をやめた。中学2年生の夏だった。


それから数年が経ち、無事大学に入学できた私は再び小説の投稿を始めた。

何か深い意味があったわけじゃない。ふとまたやりたくなったのだ。

それから私はまた小説を書くのに夢中になっていった。



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