妖怪を探しに行こうっ!!
タカナシ
第1話「六壁坂を探しに 道路編」
皆様は聖地巡礼という言葉を知っていますか?
宗教の聖地巡りの方ではなく、漫画・アニメなどの熱心なファン(信者)心理から、自身の好きな著作物などに縁のある土地を「聖地」と呼び実際に訪れること。の方です。
今回はそれをしてきた私の少し不思議な体験です。
去年、2021年の年末、とあるドラマが放送されました。
それが、「岸辺露伴は動かない」です。一昨年に3夜連続のドラマとして放送され、人気が出た為、去年の年末に続編が放送されました。
内容は実際に見てもらうのが早いのですが、かいつまんで説明すると、
岸辺露伴という売れっ子マンガ家は人の記憶を見ることが出来る超能力を持ち、マンガのネタの為に超常現象に自ら首を突っ込んでいくという話です。
タイトルの「動かない」は最初は、話を聞いたり、能力で見たりして、本人は動かないことから来ているのですが、途中からめっちゃ動いています。
さて、そんな「岸辺露伴は動かない」ですが、今回の話は六壁坂という場所に妖怪が住んでおり、その妖怪を確認しに行くという話です。
ドラマでは3体の妖怪が出てくるのですが、全てに、取り憑かれるというのが主題になっていました。
そして、憑かれる原因が六壁坂で何かを捨てるということでした。
そんな六壁坂ですが、作者もなぜ六壁坂という名前を付けたのかも思い出せない、いわくつきの場所なのですが、そのロケ地が千葉県富津市の鋸山の山道ではないかとの情報を仕入れた私は、車で40分くらいのその場所へ向かってみることにしました。
実際、その場所の富津市が撮影協力にあがっていただけで、本当にそこなのかも明かされていないので、本当に賭けで向かいました。
※
車のナビにその場所を入れて、意気揚々と出発。
正直30分くらいは見知った場所なので、そこまでの目新しさはなく、すいすいと進んでいきました。
そして、35分過ぎた辺りでナビは高速道路に入るよう指示してきました。
「高速道路使うの? それで40分くらいでつけるのかな?」
つい先ほどまで見知った場所で、そこから山の中に入るの? 本当に? と思っていたので、高速使うのはある意味では納得できたので、そのまま入っていきます。
案の定、すぐ次の出口で降ろされ、
「市もまたいだし、これが一番近い道なのかな?」
ナビは次の道を左に誘導。
次の道も左に誘導。
さらに、次も左に誘導。
「え? これって……」
気づいたときにはすでに遅く、再び高速道路に……。
そして次の出口で降ろされ、ナビは再びUターンさせるように促している。
「何この無限ループっ!! 永遠に高速出たり入ったりさせられるじゃんっ!!」
ただ、道に迷って無限ループするならまだいいのですが、高速道路ですよ! 通行料発生するんですよ!
なんていう極悪コンボ! 無限にお金が搾取されます!!
流石に、これは変だと思って近くの駐車場に停めて道を確認していると、
「ここに停めてもいいけど、エンジン切ってね」
と、お店の人が襲来!
申し訳ない気持ちもあったのですが、ここで退いて辿り着けなかったら、高速代が浮かばれない! そんな思いで、道に迷っていることを告げ、鋸山の場所を教えてもらうことに。
示されたのナビと全然違う場所でした……。
とりあえずね。これは言っておかないといけないと思ったわけですよ。中二病っぽいですが、言わずにはいられないっ!
「これが六壁坂の結界か!」
こうなってくると、生粋のオタクの私は俄然燃えてくる訳です!
何がなんでも鋸山の山道には到着してやりますよ!!
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