22

 現在十階層目に居る俺たち。前回ミヤの持っているまどわしの剣の特殊能力により戦わずにいっきに二階層も進んだのだ。この剣の特殊能力は三分ぐらいで消えてしまうのでかけ直さないといけない。なお特殊能力なのでMEPは消費しない。なんとも便利な剣である。

 そんでもってダンジョン内を探索している俺たちは今行き止まりに来ていた。

 どうも迷ったようだ。なかなか十一階層目の階段が見つからない。さっきの分かれ道を右に行ったのがいけなかったのかな。


 それでも別の道を探すがやはり十一階層目の階段が見つからない。

 なぜだいつもならそろそろ階段が見つかるのに。

 これは何かあるな。もしかしたらと思い先ほどの分かれ道のところに戻ってきた。

 そして注意深く道と道の間を見ると何か違和感が……これは!?光が見えるぞ。

 そうして手当たり次第調べるとあったブロック塀の一つが形が違うそこを押すと道が切り開かれた。そして十一階層目の階段が見つかった。


 十一階層に歩を進めた俺たちはモンスターとの連戦をしていた。

 影からの襲撃者は不意打ちがお好きのようだ。

 俺の背後からいつも現れる。そしてそのまま襲い掛かってくる。

 俺は六連連続斬りを仕掛ける。そして倒す。


 殺戮のナイフマンもよく現れる。こいつは動きが結構素早い。

 なので俺たちは苦戦を強いられる。

 だがそこまで強い敵でもない。だから俺は居合斬りを仕掛けるのだ。

 よってナイフマンは倒れていた。俺の前ではそんなに速く感じないのだ。


 フレアゴーストの集団だ。こいつらは炎魔法を唱えてくるからやっかいだ。

 なのでこちらは奴の魔法攻撃を避けながら攻撃しないといけない。

 よって基本的にはこちらから攻める形になる。

 とりあえず一閃斬りを仕掛ける。なかなかのダメージ。

 そして反撃の炎魔法を放ってくる。全て避ける。そしてこちらは敵に対して反撃を行う。

 結果的に全部倒してしまった。ちょろいもんだ。俺たちは前に進む。


 しかし化けネズミの大群が押し寄せてきた。数を数えると十体以上はいる。

 一体一体は雑魚だがこの数は骨が折れそうだ。

 とりあえず全部の敵を一斉に相手をするために六連連続斬りを仕掛ける。そして何体かを倒すと化けネズミたちが急に咆哮をあげると目の色が変わった。どうやら暴走状態になったようだ。こいつらが俺たちに向かって突進してきた。

 俺はあまりにも多い敵だったので居合斬りを仕掛けることができなかった。

 なので盾で受け止めるしかなかった。強い圧迫感を感じる。俺は壁際に追いつめられた。 そこで俺は冷静に六連連続斬りを仕掛ける。


 奴らの目を狙うことにした。結果のたうちまわって転げまわる化けネズミたち。

 これで奴らの動きは封じた。そして一気に畳み掛ける。俺たちは攻撃しまくった。

 そして全部の敵を倒すことに成功した。


 そして俺たちは十二階層目の階段を見つけることにした。

 今度は早々と見つかった。そして歩を進める。

 そこからはいつも通りモンスターたちと適当に戦いながらかわせる戦闘はかわして進んで行った。そして俺たちのレベルは14に上がっていた。

 そして現在十四階層目にいる。

 俺たちはまどわしの剣の特殊能力で戦わずに進む。

 そして慎重に歩を進めていた。

 あと残ってるのは十五階層目の階段を見つける作業だけだ。

 ここは少し迷路のように道が入り組んでいる。

 なので迷わないようにしないといけないな。

 そろそろ見つかるだろうと思った。

 しかしすんなり見つからない。

 前の道に戻る。そして別の道を行く。

 今度は……あったやっと見つかった。


 それでもって十五階層目の階段を下りるとそこは少し広い部屋に出た。

 そして中央には中ボスらしき奴がいる。

 そういえばこのダンジョンは三十階層あるんだった。つまり十五階層目のここが中ボス部屋だというわけだ。


 俺たちは中ボスと戦うことにした。

 魔導殺人機レベル15が勝負を仕掛けてきた。魔導殺人機の先制攻撃。

 殺人矢を放ってきた。俺は肩に攻撃を受けた。


「ぐあああああ!」


「当潜!大丈夫か!」


「かすっただけだ……でも肩を少し削られた」


「早く傷の手当てをしないと……」


「とりあえず薬草をすり潰して傷口に塗るか……」


「そんなことをしている暇があるかどうか」


 魔導殺人機が攻撃してきた。持っているハンマーを振りかざしてくる。

 俺たちは後ろに跳んだ。そして体勢を立て直して傷の手当てをした。

 これでなんとかなるだろ。そして俺たちは魔導殺人機を攻撃した。

 俺は一閃斬りを仕掛ける。ミヤはファイヤル・アタックを仕掛ける。

 それぞれの攻撃は一応当たった。だがそれほどダメージを受けてる様子が見られない。

 そして魔導殺人機はハンマーを振りかぶってくる。この動きは鈍いのでかわすことが楽だ。

 やっかいなのは先ほどの弓矢での攻撃だ。

 これは突然やってくるのでかわすのが難しい。

 それでも何とかかわさないとさっきのように致命傷を受けかねない。

 こちらの攻撃だ俺は六連連続斬りを仕掛ける。ミヤはスラッシュ・リグオール・ストライクを放つ。今度は敵がのけ反った。その隙にばんばん攻撃だ。


 そして俺たちの猛攻が敵の機械を狂わせたのか最後のほうでは動きがおかしくなっていた。

 かなり攻撃したたぶん五十回ぐらい。それでもまだ倒れないこいつ中ボスだよな!?

 なんてタフなんだ。これほどまで耐えるのか。魔導殺人機は背中の剣を左手に持ち右手のハンマーと同時に振りかざしてくる。

 俺たちはその猛攻を全てなんとかかわす。結構ぎりぎりだ。それでもなんとかかわせるのはまどわしの剣を使っているからである。これで分身体を作り出しているので。敵は狙いが定まらない。そしてこちらの攻撃だそろそろ最後にしてくれよ。

 俺は止めの一閃斬りを仕掛ける。ミヤはファイヤル・アタックだ。

 同時に攻撃は炸裂した。そして魔導殺人機は光の粒子となって消滅した。

 なんとも強い敵だったが俺たちのコンビネーションの前には無力だった。

 そして十六階層目の階段が敵を倒したら現れた。これで先に進める。

 俺たちは次の階層に向けて歩を進めるのであった。

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