20

 現在俺たちはレイネクスから旅立って草原を歩いてグリフェンという町を目指しているところだ。

 そろそろグリフェンにつくころなんだが……見えたあれがグリフェンか大きな町だな。

 かなりの城下町となっている。門の横には兵士が立っている。俺達は旅の目的を伝え町に入るのであった。


 とりあえず装備を整えよう。町の武器屋にある良い武器を探そう。

 武器屋に行ってみるとさまざまな武器が置いてある。

 どうやらここで一番強い武器はこのグレートソード攻撃力+65のようだ。

 迷わずそれにした。ミヤはまだ剣は変えないといった。


 後は防具だけか。俺の黒甲羅の鎧以上の防御力のある防具は無かったので鋼の盾守備力+50を買った。ミヤは鎧を鋼鉄の鎧守備力+60に変えたようだ。

 後は道具屋である程度の薬草を買っておけばいいかな。

 止血剤のヘモスロンは前買ったのが残っているのでよし。


 後はダンジョンに向かうだけだ。町を出て俺たちは近くにあるというダンジョンを探す。

 あった……そこにはいつもの立て看板があった。

 ディアラブル領:恐怖のダンジョン

 推奨レベル:15

 説明:名の通り恐怖を味わえるダンジョンだよ。怖い怖い者たちが現れるよ。なお三十階層あるので準備は整えてね。


 そういえばもう一つダンジョンがあるってあの女の人は言ってたけどもう一つのダンジョンとは……

 俺達は一応もう一つのダンジョンとやらを探した。

 すると恐怖のダンジョンのあったところから東に百メートルのところに確かにもう一つダンジョンがあった。


 ディアラブル領:閉ざすものが居るダンジョン

 推奨レベル:20

 説明:このダンジョンには閉ざすものがいる……なので気を付けたほうが良い。なお四十階層あるので準備は入念にしてね。


 これはちょっとレベルが高すぎるな……これなら恐怖のダンジョンをクリアしてからじゃないと挑戦できないな。

 というわけで俺たちはそのまま恐怖のダンジョンに入っていくのであった。


 現在一階層目だ。モンスターには出会わない。

 中は少し暗くてじめじめする。それにいたるところに傷跡のようなものがありなんだが不気味だ。ヒタヒタと水音のようなものがするし……確かに恐怖のダンジョンと言っても過言ではないかもしれない。


 しばらく歩いているとやはりモンスターには出会わない。

 どうしたものかいつもならすぐとは言わないが頻繁にモンスターが現れるというのに。

 そしてモンスターに出会わないまま俺たちは二階層目の階段を見つけてしまう。


 現在二階層目にいる。特に先ほどと変わった点は無い。

 少し暗いしじめじめするしそれにいたるところに傷跡のようなものがある。

 水音のようなものもする。なんら一階層目と変わりがない。

 そこをしばらく歩いていると特にモンスターも現れない。

 そしてまたもや二階層目は特に危険などなく三階層目の階段を見つけてしまう。


 そうして三階層目に行った俺たちにやっと恐怖のようなものが現れるのであった。

 少し歩いているとなぜか急に立ち止まりたくなった。

 そして立ち止まると俺は背後から何か気配のようなものを感じ取った。

 影だ。影が何か変だ。よーく目を凝らして見てみると影の形が歪んでいる。

 そして俺の影は急に実体化した。それは俺の姿を模したものだった。

 ドッペルゲンガ―レベル??が現れた。

 その正体はモンスターだった。俺そっくりだがなんだが少し色が黒い。

 まさにドッペルゲンガ―だ。剣も持っている。それは暗黒物質で出来ているかのように真っ黒に染まっている。


 そしてドッペルゲンガ―は六連連続斬りを仕掛けてくる。俺は対抗して六連連続斬りを仕掛ける。剣と暗黒剣がぶつかり合う。互角だ。驚いたことに俺の剣技を完全にコピーしている。このドッペルゲンガ―見た目だけじゃないぞ。


 俺は奴が来るのを待って居合斬りを仕掛けることにした。

 力溜めをする。そして居合斬りの構えを取る。

 奴がゆっくりと近づいてくる。そして攻撃してくると同時に居合斬りをぶつける。


 放たれた居合斬りは奴を捕えた。ドッペルゲンガ―は吹っ飛んだ。しかしまだ戦えるようだ。そして今度は相手も居合斬りの構えを取っている。こいつ相変わらず俺の真似ばかりしてくるのか。ならば俺も一閃斬りで勝負だ。


 そして俺は凄い速さで近づくそして一閃斬りを仕掛けた。

 剣と暗黒剣がまたもやぶつかり合う。そしてそのまま俺は攻撃に移る。

 剣を弾きながら剣で斬りつける。一方的に俺は剣で攻撃をしていた。

 そしてやっとドッペルゲンガ―を倒したのだ。

 どうもミヤはあまりにも衝撃的だったので驚きのあまり手が出なかったらしい。


「すいません当潜……私も加勢していればよかったのですが」


「いやいいよ……ある意味俺が相手をしないといけない相手だったと思うから」


 そうして俺たちは四階層目の階段を見つけた。

 下るとそこは四階層目だった。

 少し歩いているとまたもや背後から気配が。

 なおミヤと横一列の形で歩いているのでミヤではない。

 それは急に現れた。影のような闇のような存在だった。

 影からの襲撃者レベル15が現れた。

 それは不可思議な形をしている。まるでコウモリのようだがデカい。

 俺たちと大きさはあまり変わらない。そしてそのよくわからない存在は突撃してきた。


 俺は居合斬りで対処する。ミヤは剣を構えている。

 ただの体当たりをしてくるので居合斬りを仕掛けてやった。

 結果は上々。影は後退している。そして今度は一閃斬りを仕掛ける。

 影からの襲撃者はそのまま吹き飛んだ。ミヤも攻撃している。

 そして今度は普通に俺も攻撃した。

 そのよくわからない存在は消えた。どうやら倒したようだ。

 そして五階層目の階段も見えてきた。俺達は歩を進めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る