18
十六階層目の通路を俺たちは進んでいた。
出てくるモンスターはブルータルモンキーにデススネーク、マグマスライムにナイトアーマーだ。どうやら各階層のごちゃまぜ状態らしい。
新たなモンスターも確認できた。
ガブルンだ。大きな口を持っており牙を持つ。そして姿は犬のような豚のようなどちらとも言えないような姿をしている。
そいつらが群れをなして出てきた。ざっと十体はいる。これはやっかいだなんとも相手をしたくないがそうも言ってられない。
俺は六連連続斬りを仕掛ける。ミヤは攻撃を仕掛ける。
ダブル攻撃だ、そして奴らを全て倒す。
残り二体だ。俺は六連連続斬りの追撃で倒す。
倒した。なんとか突破した。これでこのあたりのモンスターは一掃した。
そうして十七階層目の階段が見つかったので下りてみる。
十七階層目にやってきた俺たちは歩を進めていた。
特に変わり映えしないモンスター達。
相変わらずナイトアーマーには苦戦を強いられるが、なんとか倒す。
かなり俊敏な敵だ、これからもかなり悪戦苦闘を強いられそうだ。
そして俺たちは十八階層目に歩を進めようとしていた。
十八階層目はガブルンとの集団によく出くわすようだ。
大きな口で攻撃してくるから意外と油断できない相手だ。
そしてなんやかんやでマグマスライムとかを狩っていたら横からナイトアーマーが出てくるわブルータルモンキーに出くわすわモンスターがわらわら出てくる。
俺は六連連続斬りと一閃斬りを主軸に蹴散らしていく。
そうしてモンスターを狩りつくしていたらいつの間にかレベルが13に上がった。
ミヤも13に上がったようだ。
これでこの階層は楽勝?に行けるかな。
そうして十八階層目を進んでいたらやっと十九階層目の階段を見つけたので
下りたらそこはモンスターだらけだ。
これは骨が折れそうだ。
まずはブルータルモンキーだ。こいつは俊敏性に欠けるがそのかわりに怪力の持ち主で太い腕による攻撃が怖い。鎧の上からでもけっこうなダメージを喰らわしてくる。
とりあえず一閃斬りから仕掛けて見るか。
先制攻撃を仕掛けた俺は反撃を受けることなくブルータルモンキーに攻撃をぶつけていた。
そうして何体かの敵を処理していると、横からデススネークが飛び出してきた。
俺の周りをグルグルと這いずり回る。そして噛みついて来た。
俺は剣で弾くがなんども跳びかかってくる蛇たち。俺はなんども斬りつけた。
そしてようやく倒すことができた。
しかし今度はコオリワシとポイズンフライが前方から飛びかかってきた。
俺はとりあえず居合斬りの構えを取る。そしてコオリワシが急旋回してきた時を狙い一気に剣を抜く。コオリワシは真っ二つに引き裂かれた。ポイズンフライが後方から俺に向かって近づいてくる。そこを狙って俺は一閃斬りを仕掛ける。ポイズンフライは叩き落された。そして止めの一撃を加える。
今度はナイトアーマーとガブルンだ。ナイトアーマーが三体、ガブルンが七体のグループだ。こいつらが連携して攻めてきている。ガブルンはそれほどやっかいではない。一番やっかいなのはナイトアーマーだ。こいつらはいつも単体でしか出てこないのに三体もいやがるのできつい。どうきついかというと動きが速いのである。そのスピードから繰り出される剣捌きは圧巻だ。そして回避速度も高いのを忘れて貰っては困る。俺の一閃斬りを簡単にかわすのだこいつらは。とにかく相手をしたくないのだ。
しかしそうは問屋が卸さないのかナイトアーマーは俺目がけて突っ込んで来る。
居合斬りの構えを取るが流石に三体も同時に相手はしたことがない。
よって居合斬りが上手く決まるかどうかわからないのである。
そしてナイトアーマーが俺の前に迫る。
「喰らえ!居合斬り!」
結果を言うと一応三体とも吹き飛ばしたが直ぐにまた俺目がけて迫ってきた。
そして怒涛の三連撃を喰らわせられる。俺は盾で防いだが衝撃で吹き飛ばされる。
なんとか反撃しないと、六連連続斬りを仕掛ける。一度に三体とやりあうからいけないのだ。まずは一体だ。俺は一体に対して六連連続斬りを仕掛ける。上手くいった。そしてまた直ぐに一閃斬りを仕掛ける。一体撃破した。あと二体だ。こいつらは六連連続斬りでなんとかなるだろ。ミヤはいつの間にかガブルンを全て倒しているところだった。
そして俺はナイトアーマーを二体とも倒すことに成功していた。
そしてついにモンスターを倒しながら進んでいると二十階層目の階段が見つかったのだ。
ついにボス部屋だ。俺は最終確認として薬草をお互いに使う。そしてミヤと戦いの前の会話をした。
「これからたぶんボスだ、ミヤもちろん大丈夫だよな?」
「そんなの当たり前だろ、私の実力を甘く見ているのか?」
「いや別にそんなことではないよ……ただミヤが心配でな」
「私のことは心配するな……それより当潜こそ大丈夫か?」
「まあたぶん大丈夫かな?なにせ二回目のボスとの戦いだから緊張しちゃってね」
「私もそうだな緊張はしてないと言うと嘘になるな」
「まあ一応このダンジョンの最終ラウンドだから頑張っていこうか」
「ああそうだな頑張っていきますか」
そして二十階層目の階段を下りる。
部屋はそんなに広くなく縦横ともに二十メートルほどしかない。
中央にはこのダンジョンの主が居る。
どうやらとんでもなく恐ろしい相手なのは確かだ。
ダンジョンボスの暴れ者のメガコングが勝負を仕掛けてきた。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
咆哮とともにメガコングは動く。その巨体から想像出来ないほどの速さでミヤに向かって行く。体長は五メートルぐらいある。そんなデカブツがミヤに右ストレートをお見舞いしてくる。ミヤは咄嗟に盾で防ぐが後ろに吹き飛ばされたようだ。
俺は直ぐにメガコングのところに行き反撃してやる。
俺は一閃斬りを仕掛ける。斬りつけた。しかしそれほど深手のダメージは与えられなかった。ならば力溜めからの六連連続斬りだ。俺は力溜めを少し離れたところからする。
そして一気に六連連続斬りを放った。結果としてはけっこう効いている。だがそれでもメガコングの猛襲は止まらなかった。
俺に向かって体当たりを仕掛けてきた。俺はかわそうとするがかわせなかった。
まともに体当たりを喰らってしまう。くそ痛いぜ。
俺は立ち上がるがまたメガコングの右ナックルが飛んでくる。
俺は咄嗟に盾で防いだが衝撃は殺せない。
そして俺は待ちの戦法を取ることにした。
居合斬りの構えを取る。メガコングが左ストレートをしてきた。
今だ!居合斬り……!!俺は力溜めからの居合斬りを仕掛けた。
するととんでもない威力になった。今までなぜか試さなかったのだ。
まさかメガコングの指を切り落とすまでの威力があるなんて。
「グガアアアアアアアアアアアアアア!!」
メガコングは悲痛の叫びをあげる。しかしそれでも無慈悲に俺は攻め続ける。
ミヤもいつの間にか戦線復帰していた。そしてファイヤル・アタックを飛ばしている。
メガコングにはそこそこのダメージが入っている。俺はここで未だに試してないとっておきのスキルを使うことにした。超能力スキル『物質超強化』である。MEP消費が30と高かったので今まで使わなかったのだがここで使わない手はない。
「行くぞ……『物質超強化』!!」
俺の鋼の剣は七色の光に包まれた。そして物凄いオーラをこの剣から感じる。
これならいける。奴の若干堅い皮膚も簡単に切り裂けそうだ。
俺はそのままメガコングに突進していった。メガコングは今度は怒り狂っているようだ。
俺に対して両手で叩き落してきた。俺はその両手を一気に切り裂いた。
そこで自分でも驚くようなことが起きた。メガコングの両手が真っ二つに断裁されてしまったのだ。あまりにも意外だった。まさかここまで破壊力が上がっているとは思わなかった。俺はそのままメガコングの胴体を切り裂いてしまう。胴体はざっくり斬れてしまった。
すごい出血である。
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
メガコングはまたもや悲痛の叫びをあげている。それでも俺は手を休めることはない。
そして俺は奴の首を斬り落とした。
暴れ者のメガコングを倒した。経験値10000を手に入れた。5000BG手に入れた。
ドロップアイテムブルーエナジーストーンを手に入れた。
ダンジョン攻略ボーナスとして暴力の盾を手に入れた。
暴力の盾守備力+95
特殊効果(衝撃などをこの盾が防いでくれる。)
これはかなり使えそうだ。
そして俺達はダンジョンの外に自動的にワープした。
「外か……俺達やったんだよな?」
「すごかったですね……まさかあっという間にあのモンスターを倒してしまったんですからその物質超強化は物凄いポテンシャルを秘めているんですね」
「ああ俺も驚いたここまで武器が強化されるなんて」
「とにかく今日はもう休みましょう近くの宿を探しましょうか」
「ああそのことだけど俺そろそろログアウトしないといけないかも母さんがご飯作っているだろうから」
「……お母さんが家で待っているんですか?それなら私もお邪魔してはいけませんか?迷惑でしょうか」
「ええもしかしてリアル住所教えろということですかそれはどうしようかな別にミヤが嫌ってわけではないんだが」
「何を言ってるんですか当潜?リアルとはどういう……」
そこで視界が歪む。今まであった景色が嘘のようであったかのように。
俺は自分のベットの上で目が覚めた。ダイビングメガネが外されていた。
隣には母さんがいた。
「ちょっと当潜!何度も呼びかけても下りてこないと思ったらまたゲームしてたのね!ほどほどにしなさいよ本当に……」
どうやら無理矢理ゲームを途中でやめさせられたようだ。セーブ画面は無かったからオートセーブだろ。それよりミヤはログアウトしないのかなと思った。もしかして廃人なんだろうかと思ってしまう。俺は晩御飯を食べるために一階のリビングに向かうのであった。
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