【 24時間プライベートなし! 】


 この24時間監視カメラが動作していることにより、どこにも逃げ場はない。

 トイレですら丸見え、着替えるのも当然、裸見放題だ。


 そう、こうなってしまった以上、命と引き換えに、プライバシーを犠牲にするしかないのだ。


 モニターで監視されているので、後で「まだ○○してませんよね?」とツッコミが入ったりする。

 トイレに行った回数まで分かってしまう。している最中も、常にカメラの視線を感じながらすることになる……。

 弱ったものだ。「それくらいは落ち着いてさせて」というものだ……。


 もちろん、お風呂には入れないので、紙タオルで体を毎日拭くことになる。

 その際も、裸見放題なのだ……。


(きゃっ! 私の裸をあの黒いカメラくんが覗いている……)


 そんなカメラくんの覗きと、コロナくんの恐怖と戦いながら毎日、ここで壮絶な闘病生活を送ることとなってしまった……。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る