別居婚ですが、何か問題でも?

華川とうふ

はじめに

 自由と孤独どちらを選ぶか――多くの人は人生の岐路にたったとき、いやそこに立つ前から何度も問われ続けている。


 結婚、たとえ子供を持つ気がなくても多くの人にとって、人生のなかでどんな選択をするか幼いころか意識させられる。

 当然のことだろう。大抵の子供の場合、一番身近な自分を取り巻く世界なのだから。


「結婚は人生の墓場」

「結婚しないのは負け組」


 結婚というのはどうしてこんなに大袈裟に扱われるのだろう。

 多くの人が結婚するのだから、当然、成功も失敗もある。

 ぶっちゃけどちらにもなり得るのだ。

 誰かと共に生活をするのだからそこには苦労もある。

 じゃあ、もしその苦労が最小限だったら……そんな都合のよい結婚生活がある。


 別居婚だ。

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