シリアスとコメディ、どちらが上か?

 時折コメディを下らないと称する方がいらっしゃって、目が点になったり馬鹿にされた作家さんが凹んでおられるのを目にすることがあります。

 正直、両方書く身としてはギャグもシリアスも同じくらい知恵も絞るし神経も削ります。

 そこを理解する気のない人はおそらくシリアスしか読めない人なのでしょう。


 小説だろうが他のアートだろうが同じことですが、そのジャンルの作品を鑑賞するためにはそのジャンルを理解するための感性が必要です。

 その人の感性がどんなジャンルに親和性があるかは人それぞれですし、そのこと自体には優劣はありません。

 でも、自分がそのジャンルを理解するための感性を持ち合わせていないからといって、そのジャンルそのものを否定したり侮ったりするのはいささか心情が寂しいというか、貧しい気がします。


 そういった自らの幅の狭さを他者に押し付けるような言説には惑わされないようにしたいですね。

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