第7話 日々

捜査は停滞し、上野をはじめ担当する職員は焦っていた。

日本ではシリアルキラーは珍しい、しかも猟奇的な物は稀有で、みな精神的にも参っていた。


疲労から発する独特な体臭で淀む捜査本部

ただ一人、疲労を感じさせず淡々と捜査情報からの仮説を立て検証を続ける、安西。


「上野さん。安西さんって疲れないんっすかね?」

「あいつは変わってんだよ。初めての帳場で死体みても、表情変えなかったしな。」



ん、ぅん、、、


はぁ、はぁ、


んん、ぐぅん、、、


イク


「ごめん、ふみ、、、大丈夫、、、。」


「う  ん、、、大丈夫。ひどい現場の時、締めるの強いね。」

白い首に手をやり、微笑むふみ、瞳に嬉しさが滲む。


「ごめんね、ふみ。」

そして、ふみの首に舌を這わせる。


「ううん、私のせいだから、気にないで。」



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