メモリアル〜心の人形
@listil
第1話 旅路のはじまり
「君の名前はメモリアル」
私の名前はメモリアル。
マスターが作ってくださった、自動人形(オートマタ)。
「これは人格の記憶を込めたメモリーカード。君にはこのカードと手紙を宛名の人物へ届けて欲しいんだ」
全ての学習を終えた私に読み込まれたメモリーカードと同じ形。
違いは…その色だろうか…。
「…これは君への僕からの最後の課題だ。世界を旅しておいで。そして…出来れば理解して欲しい。メモリアル…君は、僕と彼女の大切な…」
マスターが微笑み、切ってしまった言葉の続きを…私は知りたかった。
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