第18話 聖奈と修二
小学校最後の年が始まった。始業式を終え、自宅に帰ってきた聖奈は、スマホを見た。ちなみに兄の勇気は今日から授業らしい。兄が中学校の授業についていけるか心配だ。
兄の勇気の入学式の日に、兄から修二のラインのidを教えてもらった。なんで修二くんがあたしにラインなんか教えるのかわからなかったが、その日になんとなく修二くんにラインのメッセージを送ってみた。
「久しぶり」
聖奈はややメッセージが素っ気なかったかなと思ったが、そう送ってみた。
返信が着た。
「久しぶり、ぶり、ぶり大根」
修二からメッセージにそう書いてあった。
聖奈はその時苦笑いを浮かべた。返答に困るメッセージを送ってこないでほしかった。
「修二くん、おもろないよ😋」
聖奈は送った。
ふとその時聖奈は思った。修二くんはあたしに恋しているんじゃないかと。だって男子って好きな女の子に意味のわかれへん絡み方するから。
聖奈はスマホを置き、塾の宿題を始めた。
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