堕天使と悪魔
アオヤ
まえがき
私には子供の頃から、肩辺りからナイロンの糸みたいなモノが一本だけ生えてきます。
いつも見ていた訳ではないですが、大体5~8cmになると気が付きます。
しかも両肩です。
きっとコレは天使の羽なんだ。
私は天使の生まれかわりなんだ。
子供の頃はそんな事を考えていました。
後で調べてみると・・・
これは〔宝毛〕と呼ばれ縁起がいいモノ。
そして自分では抜かない方がいい。
一般的にはこの様に言われているそうです。
ですが、私の場合は少し違っていました。
子供の頃は珍しくてお風呂に入った時とかによく観察していました。
たまに自然に抜ける時があるんですが・・・
抜けた数日後、「近所の〇〇さん亡くなったよ。」とか云う話しを耳にする事が数回ありました。
私は"ただの偶然だ"と思う事にして、出来るだけ宝毛は見ない様にしていました。
月日が流れ大人になり、彼女とプールで戯れていた時、「何これ?ナイロン糸付いてるよ!」って彼女に宝毛を抜かれてしまいました。
俺は「あっ、それ抜いちゃだめ!」って言葉を発したのですが・・・
彼女は悪戯な目で笑っていたのを覚えています。
それから二週間後位に彼女のお父さんが亡くなってしまいました。
これってただの偶然なんだろうか?
俺って死神なのか?
なんて思った事もありましたが確かめる事が出来ないので、今でもただの偶然だと思っています。
物語りはこんな内容をファンタジー風短編で進めて行きたいと思います。
もし、こんな物語りを長編で書いて見たい方は一言いってくれれば自由に書いてOKです。
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