第12話 レース開始!

 

 冒険者部の合宿が終わり、翌日は身体をじっくりと休め、そうして迎えた夏休み十五日目。

 いよいよ、レース当日がやってきた。


 スタート地点となる東京ドームダンジョンの闘技場では、百名もの三ツ星冒険者がひしめき合い、殺気に近いピリついた空気が漂っていた。

 準備運動をしながら周囲を見渡してみると、大半の選手は一人で瞑想したり準備運動をしたりしていたが、中には数人で集まって話をしているグループも存在した。

 防音結界を張っているためその会話の内容を窺うことはできないが、おそらく単純に友好を深めているわけではないだろう。

 すでに徒党を組み作戦を練っている選手がいる、という事実は周囲の選手たちに強い警戒感を与えていた。


 それに対する選手の反応は大きく分けて三つ。

 自分には関係ない、と静かに自分のコンディションを整える者。

 自分も仲間を作るべきだ、と声を掛けて回る者。

 最後に、大部分を占める「どうしよう、自分も仲間を作るべきだろうか」と悩み周囲を窺うだけの者……。


 その中で、俺は一番少数の静かにコンディションを整えるグループに属していた。

 理由はシンプルで、今更グループを組む意味があまりないからだ。

 すでにグループを組んでいる者たちは、レースの以前から知り合いだったか、このレースのために事前に動いてチームを作っていた者たちなのだろう。

 彼らはすでにレース後の報酬の分配などについても話を付けており、極めて効率的に動くはずだ。

 一方で、今からグループを作る者たちは、報酬の分配や役割分担などの話から始めることになる。仮に話がついたとしてもそれが確実に守られる保証はなく、ただ仲間割れのリスクを抱えるだけだ。

 この場ですぐに動き出した行動力は認めるが、すでにグループを作っている者たちから一歩も二歩も遅れている。俺のように一人で勝ち抜くための作戦と準備をしてきたソロ派の者たちからも、覚悟と準備の面で一歩遅れているだろう。

 最後のグループに至っては、論外である。一人で勝ち抜くための作戦を練っているわけでもなく、この場でグループを作り出す行動力もない。第一目標がレースを無事に生き残る事であり、カードのロストをしないのが最優先であることが、すでに透けて見えている。

 この場にいる三ツ星冒険者の中でも下位に属する者たち。

 彼らはもはや、グループ派やソロ派の星稼ぎのための贄も同然の存在だった。


 そんな風に周囲の観察をしていると、自分のカード——メイド服を着ているからシルキーだろう——にカメラを持たせた奇抜な格好をした青年がこちらへと近づいて来た。


「え〜、やはり皆さん非常にピリついてますね。……誰か話に付き合ってくれそうな人おらへんかな。あっ、有名人発見しました。多分あの人なら大丈夫でしょう。ちょっと声を掛けてみますね」


 その発言に嫌な予感を覚えたのと同時、ダンジョンチューバーらしき男がこちらへと話しかけて来た。赤と黒のツートンカラーの髪で、ピエロ風のファントムマスクをしたやたら派手な外見をした男だ。

 コイツ……見たことあるな。炎上系ほどひどくはないが、ちょくちょく炎上もしている……そう、『そろもん』とかいうダンジョンチューバーだ。


「こんちわ! 学生トーナメント王者の北川さんッスよね? ちょっと今お時間良いですか?」


 そろもんは、愛想の良い声で意外に礼儀正しく挨拶してくる。

 俺はどう対応するか逡巡したが、結局普通に対応することにした。

 そろもんは、アンチも多いがファンも普通に多い。下手な対応をして悪意ある編集をされてファンに粘着されるリスクを負うよりも、無難に対応して流すべきだった。


「えっと……大丈夫です」

「ありがとうございます! 実はダンジョンチューバーとして撮影してるんですけど、映しちゃっても大丈夫ッスかね? もちろんダメだったらこのシーンもバッサリカットするんで」

「まあ、レース始まるまでなら。……えっと、そろもんさんですよね」

「おっ! 動画見てくれてるんスね! ありがと〜、うわ、めっちゃ嬉しい!」


 お世辞もかねて名乗りの前に相手の名前を言ってやると、わかりやすくテンションを上げるそろもん。


「まあたまに。最近は忙しくてあんまり見れてないですけど」

「全然! むしろ名前覚えてもらってるだけで嬉しい! 北川さんは色々話題ですもんね。霊格再帰の発見から、凶悪事件の解決まで! ……今日は他のチームメンバーの人とかも来てはるんですか?」

「いや、自分だけです」


 そう答えると、大仰に胸を撫でおろすそろもん。


「あっ! 良かった! いや、猟犬使いを捕まえたメンバー揃ってたら俺絶対勝てへんもん! いや、北川クン一人だけでも脅威的なライバルやけど」

「いや〜、自分なんかゴールするだけで精一杯ですよ」

「いやいやいやいや、そんなことないでしょ。優勝候補の筆頭格じゃないッスか!」


 ……優勝候補、か。

 これがモンコロの一種である以上、その過程と勝敗は賭けの対象となっている。

 最も基本的な賭け方は、百名の選手を二十のグループに分け、そのうちの一人でも一位、あるいは三着以内に入る事ができるか、という予想をするモノだ。

 このグループは、有力な選手と無名の選手の詰め合わせで構成されており、実質一人の有力選手に対する人気度でオッズが決まる。

 この人気度が高い順に十名が、今大会における優勝候補と見られていた。

 ……ちなみに、この十名は、全員が番組側の用意した推薦枠であり、俺は大体三番目か四番目くらいの人気度であった。一応、対抗か単穴、人によっては本命と言った感じだ。

 そこそこの人気はあるが、筆頭格というほどでもない。

 そろもんは、そうして俺をやや持ち上げつつ、


「……すげぇ厚かましいお願いなんですけど、今日使うデッキとかって見せてもらえたりできません?」


 そう手のひらを合わせてお願いしてきた。

 ……ついに来たか、本題が。見せられるわけねーだろ、ボケ!

 と内心で悪態をつきつつ、うーん、と腕を組みたっぷり一分は悩む素振りを見せる。


「……………………いや〜、やっぱ厳しいですね」

「お願いします! このレースの最中は誰にも見せないって誓うんで! 本当! 破ったらダンジョンチューバー辞めますわ!」


 レース終わったら動画としてネットに上げるんだろ? 言えるわけあるか。


「そうだなぁ〜…………」


 そこでまた一分ほど悩むフリをして。


「いや、やっぱムリッスね。そこまでそろもんさんを舐めてないんで。むしろ一番のライバルと思ってるんで」

「いやいやいや、俺なんて北川クンの足元に及ばんから、ホンマ! な、ハンデとしてこの通り! 動画見てる人とかもめっちゃ喜ぶだろうし!」


 思ってもないことばっか言いやがって。てめぇの動画の取れ高のために手札を晒せるかよ。だからダンジョンチューバーは嫌いなんだよ。

 無駄に影響力と拡散力だけはあるのが、厄介極まりない。


「ハンデなんて、むしろ逆にハンデくださいよ」

「なんで格上にハンデ渡すねん! そうだ、ライバルだから見せるのがキツイってなら俺ら組まへん? 俺らが組んだら絶対一位二位通過だわ!」


 ………………そうか、もしかしてこれが最初から本命だったのか?

 チラリと、番組スタッフの様子を窺う。……あと少し、か。


「うーん、人と組むと報酬の分配とかめんどくさくないッスか?」

「そこは平等に半々とか。途中で詳しく話し合うんで良いんじゃない?」


 と、途中分解確定の提案をしてくる、そろもん。利用するだけ利用して捨てる気満々だな。やっぱこれが本命ってのはないか。


「うーん……………………」


 腕を組み考えるフリをする俺に、徐々にイライラとした雰囲気を醸し出すそろもん。「いちいち考え込むな、ボケ! 冒険者ならさっさと決断しろ」という心の声が聞こえるようだ。

 そんな風に俺が露骨に時間稼ぎをしていると。


『お集まりの選手の皆さん! これよりレースの追加説明と一部ルールの変更点の説明をしますので、お静かにお願いします』


 ようやく、レースの開始時間が来た。


「あ、時間が来ちゃったみたいですね。すいませんが、組む話は無しってことで。それじゃ!」

「……………………チッ」


 微かに聞こえた小さな舌打ちを無視し、俺はその場をホクホク顔で離れたのだった。





『本日は、お集まりいただきありがとうございます。レースのスタートに当たり追加の説明が必要となりましたので、説明させていただきます。まずは、今回のレースに使う魔道具をお受け取りください』


 司会の男がそう言うと、選手一人一人にプロペラを生やしたバスケットボールほどの球体が飛来する。

 俺の元に飛んできた球体は、俺の手に時計のような物をポトッと落とすとそのまま俺の周囲で滞空し始めた。


『今皆さんのところに飛ばしたのは、レースの様子を撮影し運営に送信するカメラアイとなります。ルールブックに書いてある通り、これが壊れた際には速やかに直前のチェックポイントまでお戻りください。カメラアイが壊れた状態で次のチェックポイントへと向かっても無効となりますのでご注意を。さて、ではお手元の時計型の魔道具をご覧ください』


 司会の男に言われ、視線を手元へと落とす。時計型の魔道具は、銀色のシンプルな造りとなっており、時計のある部分は長方形の黒い水晶体らしきものが嵌っているだけだった。

 魔道具と言っていたが、一体どうやって使うのだろうか。


『そちらの魔道具は、カードギアというエメラルドタブレット社さんの新商品となります。機能に関する詳しい説明は、担当の方にお越しいただいておりますので、そちらから』


 司会の男が一歩下がると、スーツ姿のキャリアウーマン風の美女が壇上へと上がった。

 エメラルドタブレット社……国内最大手の人工魔道具の開発販売を行っている企業だ。

 俺がパックで当てたエアコンペンダントや、魔石発電機、マーメイドの水着などはこの会社が開発して販売している物だ。


『エメラルドタブレット社の広報担当、佐川と申します。よろしくお願いいたします。カードギアの説明をさせていただきます。まずは起動のため、水晶体へとご自身の血を一滴垂らしてください。針は魔道具の側面に収納されております』


 佐川さんの言葉に、選手たちは一瞬だけ顔を顰めつつも大人しく針で指を傷つけ水晶体へと血を垂らす。今更、針で血を出すことにブーブー言うような冒険者は、さすがにここにはいない。

 俺たちが血を垂らすと、カードギアの水晶体から縦三十センチ、横二十センチほどの立体映像が浮かび上がった。

 思わず「おおっ!」と驚きの声が漏れる。なんかSFっぽくてカッコいいな!

 立体映像には、スマホの画面のようにいくつかのアイコンが並んでいる。


『お次に、お手持ちのカードを一枚水晶体に重ね合わせてください。一瞬で大丈夫です』


 それに、俺は蓮華のカードを水晶へと触れさせてみた。

 すると……。


『……むっ!? これは……』

「蓮華!?」


 立体映像に、蓮華の上半身が映し出される。


「一体どうなってる?」

『わからん……カードの中に急に外部への窓が現れた感じだ』


 なるほど……召喚せずともカードと会話が可能になる魔道具なのか。これは便利だ。

 と思っていると、佐川さんはこちらのド肝が抜かれるようなことを言いだした。


『そちらのカードギアでは、従来迷宮内でしか会話できなかったカードと、迷宮外でも会話ができるようになっています』


 ————ざわっ!


 会場が、ドッと騒めいた。

 今、なんて言った? 迷宮外でもカードと会話できるようになるって言ったのか?


『カードギアは、よりカードと身近に……をコンセプトに開発された次世代の冒険者用品となっております。現時点では登録できる枚数は八枚程度ですが、徐々に枚数を拡張していく予定です。

 またカードとの会話機能以外にも、迷宮内でのオートマッピング機能、ライセンスと同等の救助要請機能、同じ迷宮内にいる他のカードギア所有者との通信機能など様々な機能が搭載されており、さらには機械を一切使用していないため、グレムリンによる機械破壊を受けない新しい形の人工魔道具となっております』


 なる、ほど……そういう、ことか。

 迷宮内でのオートマッピング機能に、救助要請……そして、グレムリンによって破壊されないという特性。

 明らかに、猟犬使いの事件の影響を受けて開発された魔道具だった。

 おそらくは、エメラルドタブレット社だけの開発ではなく、その裏には国が……軍事技術が流用されている。

 グレムリンなどによる機械破壊対策は、長らく各国の軍の最大の課題だった。

 グレムリンだけなら先に見つけて抹殺すれば良いだけだが、Cランク以上の迷宮では階層そのものが機械破壊の効果を持つことも珍しくない。数十階ある階層の内、いくつかに機械破壊効果を持つ階層が混じるだけでその攻略難易度は跳ねあがる。

 故に、どの国も機械破壊対策を最優先課題として研究をしていた。

 その最有力候補として研究されていたのが、機械による制御に頼らない人工魔道具の作成である。

 現在作られている人工魔道具は、迷宮産の魔道具を多少加工した程度の物を除き、そのほとんどが制御のためにマイクロチップや回路などを組み込んでいる。

 これですら発表された時は、「ついに人類が魔道具を自力で造れるようになった!」と大ニュースになったのだが、残念ながら肝心の機械破壊対策とはならなかった。

 それから数年、いつの間にか機械を全く使わない人工魔道具を造れるようになっていたらしい。

 これまでは軍で独占していたのだろうが、事件の影響を受けて民間流用に踏み切ったのだろう。

 それほど政府が猟犬使いの事件を重く見ているということだ。

 しかし、百人もの冒険者に一人一千万相当の参加費を配り、さらには上位入賞者にも十億円近い報奨を払うなんて、いくらキャットファイトとはいえ大盤振る舞いだとは思っていたが……。なるほど、国とエメラルドタブレット社がスポンサーだったというわけか。

 大方、このレースも、このカードギアが正常に働くかを試験するための最終テストと宣伝を兼ねたものなのだろう。


『皆様にお配りしたカードギアは、開発段階の試作品ではありますが、性能としては製品版のハイエンド品を想定した機能となっております。お気に召しましたら、ぜひ正式版をお求めください』


 佐川さんが一歩下がり、司会の男が再び前へと出る。


『試作品のカードギアは、血液登録した者以外は使えなくなるとのことですので、今回お配りしたカードギアは、エメラルドタブレット社から皆さんに無料で贈呈するとのことです』


 おお〜! と歓声が上がり、壇上の佐川さんへと拍手が送られる。彼女はそれに照れ臭そうに頭を下げた。

 発売前の商品を事前に手に入れられるとは……。これは素直に嬉しい。


『それでは、レースの説明の続きに戻らせていただきます。レースでは、このカードギアを使って『闘争と逃走』の選択や、賭ける星の数などを入力する形となります。またチェックポイントのヒントとの距離や方向も、マップアプリで分かるようになっておりますので、そちらを頼りにゴールを目指してください』


 その他、カードギアの細々とした操作法などを説明し、レースの舞台についての話に移った。


『まず皆さまに挑んでもらう二つの迷宮についてですが……一つは、ここからほど近い場所にある東京ドームシティ・ラクーアにある昼間の海型の迷宮。もう一つは、ここから少し離れた東京駅周辺にある地下迷宮型となっております』


 その言葉と同時にマップアプリに送られてきた地点情報を見る。……地下型迷宮までの距離は電車と徒歩で片道30分ほどと言ったところか。

 この二つの迷宮は、ギルドのアプリを調べても攻略情報が載っていない。つまり、一般公開していないシークレットダンジョンということだ。

 一般公開されている迷宮だといくつか問題が出ることから予想していたことだったが、これで確定したか。

 しかも、プロ冒険者にも限定公開されている旨味の少ない下位のシークレットダンジョンとは異なり、完全に国が独占している正真正銘のシークレットダンジョン……。

 場にいる冒険者全体のボルテージが上がるのを感じた。完全非公開のシークレットダンジョンに潜れるのだ。冒険者なら、レースに関係なくテンションが上がって当然だ。


『こちらの迷宮は少々特殊な迷宮となっておりまして、海型迷宮ではヴィーヴィルが確定出現、地下迷宮型では一階層につき数体のカーバンクルが出現するそうです』


 おいおい……! ヴィーヴィルってマジかよ!

 ヴィーヴィルは、一言でいえばカーバンクルの完全上位互換的モンスターだ。倒すと戦闘に参加したモンスターの戦闘力を成長限界まで成長させ、確定で額のダイヤをドロップする。

 このダイヤはヴィーヴィルダイヤと呼ばれ、最低でも一億円からの取引となる上、カードに与えることで戦闘力を上昇させるスキルを覚えさせることができた。


『これに際し、主戦での混乱が予想されますので、各迷宮の最下層では先着一名の一時間のボーナスタイムを設けさせていただきます。このボーナスタイム中は、次の冒険者は最下層に入ることができません。一時間以内に主を倒しても封鎖が解かれることはありませんが、逆に一時間以内に主を倒せなかった場合は、先着の選手には最下層を退去していただき、二着目の選手に順番を譲っていただきます』


 つまり、もし瞬殺できれば一時間もライバルよりも先行できるということか。

 先頭であることにかなりのメリットが出てきたな。

 先着一名を勝ち取れるレベルの選手が、主を倒せないなんてありえないので後者のケースは考えない。


『また、ヴィーヴィルダイヤは星百個と、カーバンクルガーネットは一つ星二個で買い取らせていただきます。もちろん、売らずにお持ち帰りいただいても大丈夫です』


 ダイヤが星百個で、ガーネットが星二個。一階層に数体カーバンクルが出現し、迷宮の階層が二十五階以上と考えると、星の総数自体は地下型迷宮の方が多いか。

 だが、どう足掻いたところですべてのカーバンクルを独占することは不可能。

 百個独占を狙ってヴィーヴィルダイヤを狙うか、少しでもお零れを貰うために地下迷宮へと向かうか……。


『説明に関しては以上となります。レースのスタートは今から五分後。午前十時ピッタリとなります』


 そう言って司会の男が下がると、冒険者たちは準備の最終確認や、グループを組んでいる者同士で作戦の見直しなどを行い始めた。

 特にグループ派は基本戦略に狂いの生じる情報が開示されたため、やや焦っているような感じであった。

 しかしそんな喧騒も、時間が近づいてくるにつれて下火となり、三十秒ほど前となると完全に静寂状態となった。

 ……10、9、8、7、6、5、4、3、2、——1。


『レースッ! スタァァァーーーット!』


 開始のベルがけたたましく鳴り、選手たちが一斉に走り出した。






【Tips】エメラルドタブレット社

 魔道具の開発、販売で国内最大のシェアを持つ大企業。今回マロがパックで当てた人口魔道具の数々はそのほぼすべてがこの会社の製品。魔道具のみならず、様々な冒険者グッズも販売している。

 『世界をより素晴らしく』をモットーに生活に密着した魔道具造りを目指しており、人々からの信用信頼も高いが、裏では色々と黒い噂も絶えない。

 以前から政府と秘密裏に協力し、機械破壊されない魔道具の開発に取り組んできたが、この度その集大成とも呼べるカードギアを発表した。

 このレースは、その広告を兼ねたものでもある。

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