第10話 カフェからのゲーセン

地下歩行空間を通って札幌駅に着いた私は、地上に戻って外の空気を味わった。


都会の朝の空気…いいね。

冬で冷たい風が吹いているにも関わらずそう思ってしまう。


本当は札幌に来たかった。

でも大学に行きたかった。

もし小樽の大学に合格していたら、もっと充実した学生生活が送れていただろうか?

それとも、環境に左右されて遊びまくって、ろくに単位も取れなくて絶望を味わっていた?

それよりも、釧路で出会った人たちとの思い出がなかっただろう。

それをなくして今が…今日の予定がないのだから。



札幌駅西口から西側の通り道を進むと、カフェがある。

このカフェは札幌駅内に何店舗もあるが、目の前にコンビニがあるため、ここに決めた。


持ってきたヘアーアイロンで前髪をストレートに整える。


コーヒーは、無糖のミルクコーヒーをアイスで頼んだ。

シロップを2個足すと好みの味になった。



10時半に太鼓の達人の友達と待ち合わせをしている。

場所はESTA9階のゲームセンター。昨日3人で訪れたらーめん共和国のすぐ下の階だ。


そして友達との念願の初対面だ。

実力に関しては、彼の方が上手うわてだ。


100円で2曲遊ぶことができる。

その2曲ともアニメソングといった難易度の高くない曲をプレイした。



12時頃、先輩とすすきの駅で待ち合わせだ。

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