第7話 ラーメンからのボーリング

誕生会のメインイベントである飲み会が終わった。


主催者が退場したこともあり、これからどうなるのかと思った時、ラーメンを食べた後にボーリングをするという流れになった。


私はすすきのを歩き慣れた友達について行き、ラーメン屋に辿り着いた。


当然ながら初めて行く場所だ。


でも、歩き慣れた友達はここのラーメンはしめに打ってつけだと言う。

何度も来ているのだろう。


現在ここのラーメン屋は存在しない。

私が新卒で入った会社に入社した年まではあったのだが、いつの間にか閉店していた。

麺もスープも、そして肉厚のチャーシューも最高だったのだが、もう口にすることはできない懐かしの味になってしまった。


やはり札幌の味噌ラーメンは格別に美味しい。

一人の友達が言っていた。

「一時期ラーメンしか受け付けなかった時があったな…。」


この誕生会の1年前、初めて高速バスに乗って釧路から札幌に行った時のこと。

〆のラーメンでチーズ味噌ラーメンというのを食べた。

札幌ラーメンの格別さが自分に何を仕掛けたのかわからないが、釧路に戻ってから3日ほど連続で外食でラーメンを食べたことがある。



ラーメンを食べ終えたみんなは、近くのアミューズメント施設の中にあるボーリングコーナーを目指す。


ボーリングというバラエティを楽しむ2次会という名の聖夜が始まるのだった。

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