第6話 飲み会からのラーメン

飲み会は最高に盛り上がっていた。


彼らの飲み会にはゲームというものがある。

時計回りまたは反時計回りに順番が巡ってくる。


ミスをした人は、手元にあるジョッキの中のお酒を半分飲まなければいけない。


それがまたキツいのだ。


炭酸系は舌がジリジリくるし、緑茶ハイや烏龍ウーロンハイもただのお茶かと思えば、じわじわと焼酎の味が込み上げてくる。


後半になると、飲み会を主催する友達は日本酒を召喚してくる。


私は日本酒が大の苦手だ。

というよりもこのゲームを機にいいトラウマになったと思う。

この誕生会の翌年であるが、初めてお酒を飲んで吐く経験をした。

この時私にとどめを刺したのが、紛れもなく日本酒だった。


飲み会が終わり、主催者は完全に潰れてしまった。

彼はこれにて退場。


残された人たちはどうするか話し合った。

中には「帰るか」という人もいたが、どこにも宿泊先を確保していない自分にとっては、一番困る展開であった。


主催者の幼なじみが提案する。


「この後ラーメン行ってボーリング行こう!」


私は2つ返事で賛成だった。

行くと言う人も多かった。

私は助かった。

夜中に宿泊先がなく夜のすすきのを彷徨うことがなくて…。



まあ、今となっては宿泊予約サイトを使ってホテルを予約してまで札幌を満喫できるので、困ることはないのだ。

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