あの日、僕の世界は変わってしまった
真堂 赤城
第1話 変わってしまった
俺には幼馴染みがいる。
名前は藤堂里香、剣術が得意で元気な少女だ。
里香は毎朝俺を起こして、剣道場に連れていく。
もう6年間毎日続いており完全に習慣になっている。
最初の1年はまだ9歳だったこともあり、筋力を鍛え体力を増やし、剣には触れなかった。
2年目からは木刀を振ったり足運びの練習も追加された。
3年目からは人と打ち合うことが許された、相手は年の近いの子が多かった。
4年目からは年の近い子と打ち合っても負けることがなくなり、高校生の人と打ち合うことが増えた。
5年目からは大人と打ち合うようになり、最初は勝てなかったがだんだんと負けることが少なくなった。
6年目である今年は、先生達と打ち合うようになった。
里香と打ち合うこともあった。
今では7割程で勝ち越しているが、昔は全く勝てなかった。
勝てるようになったのは2年ほど前からで、里香は上達が早かった。
そう昔のことを思い出していると、トタトタトタと階段を上る音が聞こえてきた。
ガチャ、とドアが開き里香が話しかけてきた。
「准くん今日は珍しく私が起こすより早くに起きててえらいね!」
「今日はなぜか早くに
「それはいいことだね。そうだ、早く着替えて下りてきてね、私待ってるから」
「ああ、わかってるよ」
いつもとは少し違うやり取りをしてから、里香は下りていった。
俺はゆっくり着替えてからゆっくり階段を下り、ゆっくり朝の支度を済ませ里香に話しかけた。
「支度が終わったからそろそろ道場に行こう」
「もう、准くんゆっくりしすぎだよ?」
「仕方ないだろ?俺は朝に弱いんだから」
「急がないと遅刻しちゃうよ!」
そういつも通りの会話をしたあと、俺達は道場に向かった。
道場に向かう道もいつも通り変化などなく、変わらないいつも通りの風景だった。
道場についてからもいつも通り素振りをし足さばきの練習、基本の反復などすべてをこなした後は打ち合いをした。
普段と何も変わらない日常を過ごしていると、急に地面が揺れた。
とても大きな揺れだった。
道場の中は年の近いの子たちがキャーキャーと叫んだり、近くにいる大人達にしがみついたり、いつもとは全く違う今まで見たことのない風景になっていた。
建物がグラグラと揺れ、壁に日々が入っていた。
それに気づいた先生が叫んだ。
「ここは崩れるかもしれない、早く外に逃げよう!」
そう先生が叫んだ瞬間だった。
壁が崩れ、天井が降ってきた。
人が叫んでいるのは見えるが、声は聞こえない。
もう死ぬんだと、目を閉じた瞬間。
強い光を瞳に感じた。
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災害は危ないという話にしたかったのですが、
主人公が剣術を習ってるという話が長すぎて、
もう別の話にすることにしました。
できれば明日もう一話投稿します。
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