第8話 予備観測

 ♪どっんどっとっと。「「「「「「「どっんどっとっと」」」」」」」

 「「「「「Yahoo~」」」」」「「Yeah~」」「「「あわわわぁ~」」」

ぴよぴよぴよ、ぴよぴよぴよ。「はい、外務省分室、平賀ひらがです。・・・はい、検出された、照合します。暫くこのままでお願いします」


  ♪どっんどっとっと。「「「「「「「どっんどっとっと」」」」」」」

 「「「「「Yahoo~」」」」」「「Yeah~」」「「「あわわわぁ~」」」

 かちゃかちゃかちゃ。「はぁ~、騒がしい、あ~表は広めの駐車場になってますので、近くの子供達が良く遊ぶのですよ」


  ♪どっんどっとっと。「「「「「「「どっんどっとっと」」」」」」」

 「「「「「Yahoo~」」」」」「「Yeah~」」「「「あわわわぁ~」」」

 かちゃかちゃかちゃ。「ええ、お気になさらず。照合できました、桜花の数値と一致します」


  ♪どっんどっとっと。「「「「「「「どっんどっとっと」」」」」」」

 「「「「「Yahoo~」」」」」「「Yeah~」」「「「あわわわぁ~」」」

 「はっ、もう少し大きなお声でお願いします。はい、何時いつものサーバにアクセスしてもらって、データを共有してもらって下さい。はい、お願いします」ぴっ。


 「はじめちゃん」「さくたん、OK。皆騒ぎ過ぎよ」

 「はじめちゃん、御免ね、二人共おさえが効かなくて」

 「いいのよさくたん、ミス・テリーとかぴたんにしゅんとなってもらっては困るわ。さぁ~私達もカラオケにさん、・・・量子探偵業務開始っ」

 「「Yeah~」」ぱちん。


 「あっ、予備観測30分で終わるから、さくたんも意識はしてて、後1時間毎にトイレ休憩ね」

 「らじゃぁーーー」


 おおおぉぉぉ~~~2G、体が重い、これ今日4時間もするのか、死ぬ。

 あっ、さくたんとはじめちゃんがカウンターから出て来た。

 さくたんもミス・テリーとかぴたんと同じコスプレなのね。

 はじめちゃんっ、う~ん、高校生の制服、ルーズソックス。



 ♪どっんどっとっと。「「「「「「「どっんどっとっと」」」」」」」

 「「「「「Yahoo~」」」」」「「Yeah~」」「「「あわわわぁ~」」」

 「ミス・テリー、かぴたんもういいよ。30分後に休憩ね」

 「はいはぁ~い、私の妹達、こっちに来てぇ~」「「は~い」」

 「ちち、後宜しく」「パパさん頑張ってねぇ~」

 そう重力波の発生源は俺一人なのだ、う~~~。


 「でゅぅ~われの妹だって、はじめちゃん」

 「もうぅ~いいから、明乃あけのちゃん出来上がってるの、弱いのにぃ~」


 「私のいもうとなのぉ~~~」

 「ちょう座って、まもちゃんこの短い時間にどんだけ飲んだの」

 「いつもの通り、まだ梅チューハイ半分」


 「私が歌います」よろよろ。「早っ、いつの間に」

 「大丈夫のなのはじめちゃん」

 「明乃あけのちゃんもあつ、掛かってるみたいだから、・・・でも大丈夫でしょう」

 明乃あけのちゃんは軍服、一人残らず殲滅せんめつしたいのがいるのかねぇ~。


 ♪どんたららんらんらん、たらららんらんらぁ~。

 ♪「Jaヤー! Arschattackeアルシュアタッケ! Losロース!」

 え~何これ、アニソン縛りでしょう。

 「さくたん、何のアニメ」「知らないのかぴたん」「お尻戦記」「さすがミス・テリー」


 ♪「小さい者へ!大きい者へ!そして丸みのふちまで!歓喜かんきたたえるその覚悟を示せ!」

 「さくたんは、私達と歌うんだよ」「えええぇぇぇ~」

 ♪「Achtungアハトゥン! Nichtニヒト tastenタステン! Haltハルト!」



 ♪「独り言だよ」

 「さくたんそろそろ予備観測が終わる」「じゃぁ~私が」

 「私行ってデータを仮想サーバーに移してくる。さくたんはミス・テリーとかぴたんの力をソフトにOFFさせて」

 「分かった」


 お~やっと休憩かなぁ~、はじめちゃんが窓から手を振ってる。

 「良いみたいね。ミス・テリー、かぴたん休憩だよ」「「Yeah~」」

 「「えええぇぇぇ~」」「はい、ゲージを見て」「うぃ~すっ」「あいあい」

 あ~~~Gが、軽く成って来た。ゲージの径が小さく成っていく。


 「は~~~い、・・・OFFにしてっ」「「にゃっ」」「ふぅ~」「ふぃ~」

 「良く出来ました。10分だけ休憩して又するけど、気分とか悪くない」

 「かぴたんは大丈夫だよ。ミス・テリーは」

 「ふん、NOノー problemプロブレム


 「あ~しんどぉ~い」「ご苦労様です。所長」

 「明乃あけのちゃん、つかれ」「おトイレ、行って下さい」

 「えっ、俺にも飲み食いさせてよ、お酒回るのも早いけど、抜けるのも早いね、明乃あけのちゃん」


 「まぁ、職務ですので、それよりぼろ雑巾ぞうきんごとく、もうこれ以上出ない、ねじ切れてしまうくらいしぼり出して来て下さい」

 「え~とぉ~、うんこ、しっこ」


 「両方ですっ、上手くいけば次は最高解像度で1時間、途中で止める事が出来ないんですっ。はじめちゃんがデータをコピーしてるあいだにさっさと」

 「手伝って」ばっこ。「はよ行けぇーーー」

 「行くよっ、行きますっ」くわばらくわばら。どたどたどた。


 「待ってっ」へっ。「あの、おトイレに」

 「NTRにおトイレは一つです。今日は貸し切りなので、私達用です」

 「え~、じゃぁ~俺は、俺はここの所長だよ」


 「所長は警察の人なので、ここを出て警察の詰め所のおトイレを使って下さい」

 「そんなご無体むたいなぁ~」「時間ないですよ」

 「行きますよ、行ってきます」すたすたすた。がらんがらぁ~ん。


 「もっと優しくしてあげれば良いのに」「まもちゃんがそうすれば」

 「嫌です」「ほらぁ~」「他に」「「「「「「「嫌でぇ~す」」」」」」」



 がらんがらぁ~ん。

 わかってるし調整はして来たけど、そんな都度つごう良くは出ないよ。

 まっ、なんとかなるでしょう。


 おっ、はじめちゃん戻って来てるね。

 まもちゃんがリーダーの娘子隊じょうしたい4人、明乃あけのちゃん、はじめちゃんはテーブルの周りに立っている。

 さくたん、ミス・テリー、かぴたんはソファーに座ってるね。

 皆奥のソファーに集まってる。R18じゃないだろうねぇ~。


 すたすたすた。「どう、何か分かった」

 「ん~~~、パパさんくちゃぁ~い」「ぅ~~~、汗臭い」

 「そうかな、でもミス・テリー、俺は自分と同じ重量を背負って30分歩き続けんだから仕方ないと思う訳よ」


 「まもちゃん、捨ててもいいぼろ雑巾ぞうきんなかった」

 「あ~1枚ぐらあると思いますけど、何に使うの明乃あけのちゃん」


 「所長に渡して上げて」「えっ」「分かった、ちち、これをあげる」

 ミス・テリーが俺の為に、ハンケチを、ぉぉぉおおお~~~、神よ。

 「じゃぁ~かぴたんもあげる」「うんうん、ありが」


 「ミス・テリーッ、かぴたんっ、そのハンカチと私のフィットネス用のタオルを交換しましょう。ねっ、いいでしょう。その方が大きいしぃ~」

 「うん、良いけど」「かぴたんもいいよ」


 「「「「「待ったぁーーー、娘子隊じょうしたいも参戦します」」」」」

 「私達娘子隊じょうしたいは、5人、これからまだ3時間以上あります。5枚提供できます」

 「なっ、ななななな、なら私は手持ちのドクターコート全部」

 「だめーーー、ミス・テリーとかぴたんは私の妹なの」

 なっ、ぜ二人のハンケチがこんなに価値が高いのかな、かな。


 ん、袖を引っ張る。さくた・・・ん、またその目と表情ですか。

 「おっちゃん、どうしても、・・・なら、わた、私のした」

 「「「「「「「だめっ」」」」」」」「「「「「「明乃あけのちゃんっ」」」」」」

 「ひゅひゅひゅ~~~、任務遂行上の一つの手段を教えてあげただけだから」

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