第65話

「うおおおおおーーー!!!」

「うおおおおおーー!!」

「うおーー!!」


 凄まじい伊達政宗全軍の鬨の声と共に俺たちはベンジャミン号と小島に風の絨毯ごと突っ込んでいった。


 俺は刀を振り回し、野郎どもと甲冑を着た天使たちを斬り伏せていく。と、同時に猛スピードで風の絨毯を小島へと近づける。


「風ノ助くん! 来るぞ!!」


 隣の楠田先生が警戒し、長刀を構える。

 俺は目を凝らし、下方の小島を見ると、体長5メートルの巨大な甲冑を着た天使が現れた。


「何スか? あれ?」

 煤野沢も首をかしげる。

 俺は背筋がヒヤリとした。


「そうだ。風ノ助くん。煤野沢くん。あれが天使たちの親玉だよ……」

「あれが……天使たちの親玉……」


 この際、大天使と名付けてしまおう……。 


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