第45話 フライング・ギャング
今から海賊の頭を連続で相手にするのは無理そうだし……でも、今の俺なら! できるはず!!
風で舞って、徐々に大型船に近づいていった。
では、早速!
「台風よ!!」
俺は巨大な台風を呼び。ハッピー・リターン号を巻き込んだ。大型の海賊船は暴風によって木くずと野郎どもが舞った。だけど……向こうもこっちに気が付いたーーー!!
「ジョン・コックラム船長! あの野郎ですーーー!!」
「あ、こっちへ来やすぜ!! 船長!!」
「今だ!! 撃て撃てーーー!! 全船砲撃開始だーーー!! 奴は少しずつ疲れている!! ここで殺せーーー!!」
ハッピー・リターン号の周囲に浮かぶ小型船からも、超重量の砲弾が台風を突き破って俺に向かって撃ちまくられる。大海原は砲弾の飛ぶ音と砲撃の轟音で耳鳴りがするほどだった。
こんなにも風で荒波も発生させているのに、海賊たちは慣れっ子なんだ。
その時、俺目掛けて一発の砲弾が台風を突き抜けてしまった。
慌てて砲弾を弾くが……?!
グキッと俺の腕が悲鳴を上げた!!
「痛ってええええーーー!!」
腕を痛めたーーー!!
「う! うーーー! でやーーーー!!」
俺は片手だけでも風を操れるので、凄く鋭利なかまいたちを下方の海賊船へと無数に発した。数多の海賊船で、かまいたちは野郎どもを無慈悲に切り裂いていく。おびただしい血が海に舞った。ハッピー・リターン号の船の上も、倒れる野郎どもで一杯になった。
「ここにも、なんか! いなさそうじゃないかーー!!」
大海原に浮かぶ小型船や大型船からは砲弾は相変わらず撃たれている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます