第29話
廊下から垂れた杉の木から緑の葉が舞った。
「いや……違うんだ。この時代にも台風がくる日はあるけどね。これは風ノ助くんの能力で……」
「へ??」
「風ノ助くん。君は小さい頃から風を自由に操れるんだ。今まで風をすごく意識した時はないかな」
「へ???」
俺は頭を抱えた。
俺に異能の力が?!
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