雪女とキモオタ。
帆高亜希
第1話 雪女さん、オトコに飢える
私は雪女。
口封じのため
「絶対に誰にも話さないと約束したのに破ったわね!?」
ひとことそう言って去っていけばいいのだもの。
人間のオトコとの間の子供を置いて出るのは後ろ髪引かれるけれど、半分人間の血が入っちゃあ、我々といるよりは人間界にいたほうが幸せだからね、しかたないわ。
え、なぜかって?
理由は、いろいろ…。
私の好みは若くてきれいな顔立ちをした
もう少し下山すればキャンプが趣味の男に出逢えるのだけれど、チャラいから趣味じゃない。
ゼイタク言うなって?
しょーがないじゃない、好みってものがあるんだから!
ただでさえ
ああ、どこかにいいオトコはおらんかの〜?
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