陰キャの僕が原宿でスカウトされるまで。

千兎

自己紹介?

「ちょっとお時間いいですか? あの、芸能活動に興味とかありませんか?」


原宿で信号待ちをしていた時のこと。後ろから可愛いお姉さんが名刺を差し出してきた。それは紛れもなく、芸能人の華やかな経歴として語られることの多い「スカウト」だった。


あいにく芸能活動に興味は無かったから断ってしまったけど、事務所はどこであれ、僕の人生においてスカウトされるなんて事態がおこるとは1ミリだって考えたことがなかった。


まさに事実は小説より奇なり。


今までの僕は美容やファッションやら若者の流行りには見向きもしないで、本ばかり読んでいたし、友達から「一人暮らししたら確実に死ぬ」とまで言われるほど食にすら興味が無かった。


でも些細なことをきっかけに、僕は『脱・自分』をすることに決めた。この日記にはダイエットとか美容系の情報も載せていこうと思っている。生活を変えたら世界が変わった、なんて大袈裟かもしれないけど、とにかく今まで気がつかなかった事が山ほどあったから。


だから、書いてみようと思った。


教室の隅でひっそり本を読んでいただけの地味な学生が、原宿でスカウトされるまでのお話。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る