第8話 地球が滅びる7日前

 昨日のあらすじ!!

 あーだこーだあって東京に着いた!そして、みんなぐっすりと寝た!


「星海!あんたはナレーション下手くそか!!」

「えへへ〜」

「“えへへ〜”じゃないわ!」


 まぁ、お姉ちゃんは置いといて、昨日は本当に疲れた。だからみんなぐっすりと爆睡だった。そして、起きたらなんと!……


「ふぁ…今何時かしら…、え?ちょっ、もう13時じゃないの!」

「ふぁ〜、お母さんうるさいよ〜」

「何事だ…」

「うるさいじゃないわよ!もう13時よ!」

「ふぁ…ん?13時……」

『って、えぇぇー!!』


「え?もう午後になっちゃってるの?」

「そうよ!」

「あ〜、昨日疲れて爆睡しちゃったからだ…」

「マジかー、東京観光したかったのに〜」

「それな!」

「まぁ、しょうがないし今日は、ホテルの見学でもしましょうか。」

「そうだなー」

「はぁ…、しょうがないか…」


「じゃあ、腹減ったし、とりま食堂行くか。」

「うん、僕も腹減ったわ〜。」


      〜食堂到着!〜


「わぁ〜、うまそうな朝食だな〜」

「ま、まぁ正しくは昼食だけどね?」


「あ、僕ちょっと、トイレ行ってくるわ〜」

「わかった〜」


「はぁ〜、スッキリした〜」


 トイレの帰り道、聞き覚えのある声が聞こえた。


「あ、星海〜。」

「ん?中月じゃん。」

「あ〜、やっぱり星海だ〜。」

「どーして中月がここに?」

「どーしてって、ニュースで東京集合って言ってたから避難してきたんだよ〜。」

「そうなだったんだ〜。偶然じゃん、僕らもそうなんだよ〜。」


(ま、まぁ正しくは“連れてこられた”だけどね…)


「同じホテルだからまた会うかもね〜。」

「そうだなー。」

「じゃー、私はお母さん達のとこ戻るわ〜。じゃね〜星海〜。」

「うん…じゃね〜」


 はぁ〜…びっくりした〜。まさか同級生が、しかも中月がいるとは…この際だから言っちゃうけど、実は僕、中月が好……


「星海〜、お前何してるんだよ。トイレするのにどれだけ時間掛かってんだ。」

「あ、ごめんごめん〜」


 心配していたお母さんの代わりにお父さんが迎えに来た。

 (また、中月と会うかもなのか…)


 僕は心の中でそう思った…。


       〜10分後〜


「じゃあ、ご飯も食べ終わったし、ホテル見学と行きますか!」

『おぉーー!』


       〜1階探訪〜


「え〜と、1階は、フロントと食堂、お風呂場、あと遊戯場があるみたい。」

「え?やっぱり、遊戯場からでしょ〜」

「やっぱり?そうだよね〜」


       〜遊戯場〜


「わぁ〜、ゲーセンある〜。卓球台もあるじゃないですか〜。」

「これは、暇な時に遊びに来れますな〜」

「それな!!」

「やっぱり、最初はゲーセンから行くっしょ!」

「うぉぉーー!!」


 結果、1つも取れなかった…


「次は卓球やろうぜ〜」

「いいわね〜、私、卓球超絶強いから覚悟してね〜。」

「おお、望むところだ。」

『頑張れ!お父さん!!』

「頑張れ!お母さん!!」

「これで、終わりよ!!ファイナルスパーク!!」

「わぁっ!!うわぁー、負けたー。」

「私に勝つなんて100年早いわ。」


 結局、負けず嫌いなお父さんは5回戦ぐらいやっていたが…お父さん、全敗…


「次は温泉だー!」

「昨日は、風呂入ってないしちょうどいいや!」


       〜温泉男湯〜


「はぁ〜、気持ちー」

「最高だぁ〜」

「やっぱり温泉は気持ちいいね〜」

「お父さん、背中洗ってあげるよ〜」

「お!マジか〜ありがとな〜快斗ー。」


「あと、5分ぐらい経ったら上がるぞ〜」

『はぁ〜いぃ』


 男子組お風呂を堪能した。


      〜温泉女湯〜


「やっぱ、温泉サイコー!」

「そぉ〜ねぇ〜」

「そういえば、あっちにジャグジーあるから行ってみようよ〜」

「あら〜、いいわね〜」

「行こう行こ〜う」


「ふぁぁ〜ジャグジー最高〜!」

「全身の疲れがほぐれるわ〜。」


 女子組、温泉(ジャグジー)を堪能した。


       〜屋上階探訪〜


「お風呂気持ちよかったね〜」

「そうだね〜」

「てか、一気に階数飛び過ぎじゃない?」

「だってしょうがないじゃない、2階〜8階まで客室だったんだもの〜」

「あー、そりゃーしゃーない。」

「でもでも〜ここの屋上からの景色最高らしいよ〜。」

「え!?マジでー!」

「しかも、夕日もきれいなんだって!」

「きゃーー!!」

「お姉ちゃん、そんな騒がないで!!」

「ごめ〜ん。」


 お姉ちゃんのテンションが爆上がりしていた……


『わぁー……』


 なんと、みんな景色が綺麗すぎて言葉を失ったのだ……


「と、とても綺麗だ…」

「え?写真撮っていい?」

「いいわよ…」


 “パシャ…パシャ…パシャ、パシャパシャパシャパシャパシャパシャ”


「おーい、おいおい、お姉ちゃん写真撮りすぎだろw」

「あ…マジで?…綺麗すぎて気づかなかった。」


 世里家はとっっても綺麗な景色が好きだった…

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