第7話 地球が滅びる8日前
今日で隕石衝突まで残り8日となった。一方その頃、世里家ではまだ東京に行くか行かないかの討論が繰り広げられていた。
「だ·か·ら!何回も言わせないでちょうだい!余裕を持って東京に行くのよ!」
「そっちこそ、そろそろ認めなさい!ここは愛知、まだ余裕で間に合うんだ!さっきニュースで言ってただろ?自衛隊が誘導してくれるって、それまでは時間があるよ!」
「でも、その他にも言ってたことがあるわ自衛隊が迎えに来る前に東京に行ってもいいって言ってたわ!」
「それとこれとは話が別だ!!」
「いいや、一緒よ!」
「はー!?うるさいな!ほんとにそろそろ認めろー!」
「いやだねーだ!」
「きぃぃぃ!何をー!………」
〜30分後〜
「それじゃ、東京に出発ー!」
「おぉー!」
「「「お、おー……」」」
最終的に女組の圧力に負けて東京に行くことになった。
(……ちぇ、もうちょっと遊んでいたかったのに……)
「ん?星海何か言った?」
「い、いや〜何も言ってないよ〜……」
「男子たち!そう落ち込まないの。」
(((誰のせいだよ!!!)))
男子全員、心の中でそう思った…。
〜駅に到着〜
駅に到着してすぐにお母さんが、
「駅弁買ってくるわね〜」
と言ってお弁当を買いに行ってしまった。
そして、改札前で待っていると掲示板に『東京行き列車運賃無料』の文字を見つけた。どうやらほんとに運賃が無料らしい。
〜20分後〜
「みんな、おまたせ〜」
「あ、お母さん。遅いよ……って!どんだけ買ってんの!?」
「わぁ!?ほんとにどんだけ買ってんの!?」
「いや〜。みんなの分となると大変ね〜。」
「いや、その量は僕らの人数と合わない気がするよ?」
快斗の言う通りだ。何か、妙に多い。こういうときは嫌な予感しかしない。
「1人2個ずつよ〜。今から食べる用と夕食用ね〜。」
「だから無駄に、袋が多かったんだ…」
やっぱり嫌な予感的中〜。
「ま、まぁ何がともあれ列車に乗ろうか。」
「「「「は〜い。」」」」
「じゃー、食べますか!」
「そうだね〜」
「食べましょー!」
「ちなみに、何のお弁当買ってきたの?」
「え〜とねー、カツ丼だわ。」
「あー、じゃ夕食用のは?」
「えーと、メロンパン」
「まぁまぁ、夜まではもつね〜。」
(でも、夕食の選択がおかしい気が…)
〜1時間後〜
「はぁ〜、東京に着いたー。何だかんだで、もう夜だね〜。」
「そーね〜、ならホテルに行ってもう寝ましょうか。」
「うん…、もう疲れたよ〜」
「おれもだよ〜。」
「じゃーホテルに行こうかー。」
「うん…」
「………」
「どーしたの?お父さん?」
「えっと…それがだな…ホテルまでの行き道がわからないんだ…」
『えぇーーーー!』
「もー、お父さんはしょうがないわね〜私が連れて行って上げるわよ〜」
〜30分後〜
「はぁはぁ…どうしてみんな、こんなわかりやすいナビが見れないのよ…」
「それは、お母さんもでしょ、はぁはぁ…」
実は世里家全員わかりやすいナビすらまともに見れなかったのだ…
「よし!こうなったら、勘で行くぞー!」
『えぇー!』
〜ホテル到着!〜
あろうことか、なんとお父さんの勘でホテルに着いてしまった…
「あぁ〜〜、やっと着いたー!」
「まさかお父さんの勘で着いてしまうなんて、予想外にも程があるわー。」
「まぁ、着いてよかったじゃないか!」
「そうね…、はぁ〜早くチェックインいましょー」
「うん……」
そしてみんなは疲れ果ててそれはそれはぐっすりと眠りました…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます