第5話 地球が滅びる9日前

 今日は、2028年9月25日月曜日だ。今日は、終業式ならぬ終了式が行われるそうだ。

 いつも通り朝起きてきてテレビをつけて、ニュースを見ていると……。


「たこやきニュースより速報です。地球が滅びる3日前までに東京に集結してくださいとのことです。その間の交通費は無償になるそうです」


「ふ〜ん。3日前までか…まだ日に余裕があるな〜」


「ちょっと、何言ってるの!? 移動時間とかも考えたらもう東京に行かないとだめよ!!」


 お母さんは僕が思っていたより、心配症だった……。


「え〜、大丈夫だってここは愛知県だよ? 東京までは2時間程度で行けるって」

「だめ! 余裕は持つの!!」

「ってことで、明日には出発します」

「えぇー!」


「さぁ! 早く学校に行きなさい」

「はいはい。いってきま~す」

「いってらっしゃい」


       〜15分後〜


 学校に着いた。するとすぐに体育館へと連れて行かれ、並ばされた。


「よう! 神星しんせい九条くじょう中月なかつき

「お、来たか星海」

「おはよ〜、星海くん」

「あ、星海。おっは〜」


 僕の友達がいた。そして、お喋りをしていたら、神星が言った。


「俺さ〜思ったんだけど、まだ13歳で人生最後かも知れないて、早くね?」

「そうかもしれないね〜」

「おい、神星。そんなこと言うなって! 絶対にまた会えるって!」

「さすが、ポジティブ精神の星海!」

「奏希もそこはポジティブに考えてね〜。」

「ご、ごめん……」


 そして30分の終了式をした後、教室で先生の話を聞いて通知表をもらい、下校となった。


「ただいま〜」

「「「おかえり〜」」」


 帰ってくると、お母さんが本当に東京に行く準備をしていた。

 お父さんには言っていないようだ。後々面倒臭いことになるのがわかっているのか。


「あら、星海おかえり。じゃ、星海も帰ってきた事だし、東京に行く準備をするわよ!」

「え!? お母さん聞いてないぞ!」


 やっぱりお母さんはお父さんに行っていなかった……。


「朝はあえて言わなかったけど、お母さん、東京はは過ぎると思うぞ!」

「そうだぞ、お母さん。星海の言う通りだぞ」

「早いに越したことはないのよ?」

「そうよ?」

「あ〜、お姉ちゃんまで」


 男組と女組で意見が割れてしまった。

 こうして、9日目は終わったのだ……。

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