第十五話『錬金術本作成!』
「OH…」
あれからしばらく、何度か回復ポーションを作ろうとした少女だったが、ことごとく失敗し、失敗作の灰を量産していた。
ストレージには許容限界はないので、全部しまっているが…
「だーめーだ!別!別のもの作ろう!」
備え付けの仮眠ベッドにダイブした少女はワールズブッグを取り出し、目次を開いた。
と、ここで気が付く。
「あ、初期装備的なもの作ってなかったわ。」
目次4ページ目に記された錬金術師の初期装備という内容を見てやっと気が付いた。
…馬鹿なのか?
書かれているページを開き、装備内容を見る。
「
おっしゃる通り、アルケミーの主張だ。
だって、アルケミストだからね!
見習いだけど。
とりあえず、アルカナから作るか、と、少女は素材を確認する。
「魔紙、神聖ペン、押し気力花のしおり、精霊のブックカバー…四種の神器?ああ、全部で四大力なのかぁ」
それぞれ別々にワールズブッグに作成方法が記載されていたので、それを見ながら素材を集めていく。
キング・ク〇ムゾン!
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と、言うわけで5時間ほどぶっ飛び、それぞれの素材ができた。
内容は以下の通りだ!
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魔紙『RR:OAO』
合成繊維で作られた紙
魔力が大量に練り込まれ、スクロールとしても使用できる
本の素材として使用することで優秀な結果を出すだろう
効果
本素材620%
燃料120%
魔法触媒120%
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神聖ペン『RR:OAO』
真っ直ぐな枝から掘り出された木のペン
神聖力が大量に練り込まれ、このペンで文字を書けばたとえそれの内容がどのようなものでも聖なるものとなるだろう
本の素材として使用すればその本は祝福されるだろう
効果
神聖化100%
聖120%
浄化120%
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押し気力花の栞『RR:OAO』
小さな黄色い花を押し花にして栞にしたモノ
生命の神秘が見て取れるほど気力に満ち溢れている
本の素材として使用すればその本の所有者を強化するだろう
効果
体力上昇50%
気力上昇50%
回復力増加100%
気力的強化50%
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精霊のブックカバー『RR:OAO』
大自然の森にすむ獣の皮でできたブックカバー
精霊王の祝福を受けているため精霊力が溢れている
本の素材として使用すればその本は決して所有者の手元から離れることはないだろう
効果
強奪不可100%
譲渡不可100%
破壊不可100%
王の祝福100%
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うん。
色々、おかしいだろぉが!
「なんかできたー(*'▽')すげー」
泣きたくなってきた
「さて、と、作るか。」
少女は錬金釜でアルカナを選択する。
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アルカナ1/2
素材全てを錬金釜に入れてください
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「ん?簡単…てか、2回でできるの?」
少女は疑問に思いながらも作った素材をすべて入れた。
と、その時、錬金釜からいつもは出ない光があふれ、小工房を淡く輝かせた。
「ひょえああ!!?!!???」
少女の悲鳴とともに、
ポロピン
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アルカナ2/2
想いを錬金釜に込めてください
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「うえあ?想い?」
頭の上にはてなマークを掲げながら、髪の毛を揺らす。
と、錬金釜からあふれる光がタイマーを作り、それがカウントダウンを開始した。
残り5秒。
「は!?えっと、うんと、(想い!?物を作りたいとか?)」
『願って』
「!?」
残り、4秒
『私に何を求めるのか、想って』
「(私って…?)」
『今はいいから、願って』
残り3秒
「(…かわいい声、だから、)」
残り2秒
「(可愛さと、それに負けない強さを…かな?)」
残り―――
ポロピン。
ポロピロン。
ポロ…
ぽぽぽぽぽぽぽpppろrrrprpprrpprpprppprrrrprprpprpr…
ポロピン
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アルカナ3/2
貴女の望みを、願いを、想いを素材が受け取りました
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ポロピン
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アルカナ4/2
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ポロピン
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アルカナ5/2
完成しました
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ひときわ強く輝いた錬金釜が次第に光を弱めていく。
一定の弱さになると光りの元が錬金釜から飛び上がり、少女の手に吸い付くように入った。
とたん、光が収まり、それが姿を現した。
緑と青の中間の色のようなカバーに、黒いページ、紐で繋がれているのは真っ白なペンと黄色い押し花の栞。
以降、ステータス参照
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見習い錬金術師に作られた錬金術本
所有する錬金術師の四大力を上昇させる
所有する錬金術師の錬金成功率を上昇させる
所有する錬金術師の錬金物品質を上昇させる
魔術・神聖術・精霊術の低級触媒になる
気のせいだろうか、何かが宿っているようだ
効果
四大力強化200%
錬金成功率増加100%
錬金品質増加120%
術式媒介50%
?????%
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