社長ってこんなにいじっていいもんだっけ?
昨日休みだったのにも関わらず同期や先輩の配信を観すぎて全然眠れなかったので極限状態で出社したのだが
「りゅ、龍介さん目付き怖いですよ」
会議室にて重要なお知らせがあると聞いたので会議室に入った瞬間これだ
しょうがないじゃん!面白かったんだもん!誰か配信終わった瞬間違う人が始めるんだもん
「大丈夫です、いわゆるあなたが思うより健康ですって感じっすね」
経済の動向はチェックしてないけど
「元気そうで何よりです…」
ねぇそんな引いた目で見ないでよ!
「あの~何か話があるのでは?」
「そうですね~じゃぁ入ってきていいですよ~」
凄く偉そうな感じの人が呼び掛けた瞬間前側のドアから何人かの人が出てくる
俺なんか不味いことした?
「龍介さん公式チャンネルに出演決定しました~いえーい」
「「「おめでと~!」」」
「あ、ありがとうございます」
いっつも思うけどこの会社の人軽いよね、あとテンションおかしい
「あの~俺ついこないだ出たばっかり何ですけど~」
こないだってゆうか三日前だなあの裁判のやつ
「こないだは龍介さん持ち込みの企画だったじゃないですか~、今回は僕たちが考えたんです!まぁ嫌だったら断って貰って結構ですよ」
「やりますけども…どんな企画なんですか?」
余りにもやばそうなやつとかだったら流石に断るけど、一年位前の『エナライブ一期生激辛道』とかあったからなぁ~
「今回は『常影神話~お悩み相談室』です!」
「オッケーですやります!」
まともそうなのきてよかったぁ~激辛とかじゃなくて良かったわ、
激辛食べたくねぇし
「評判良かったらシリーズ化するんで頑張ってくださいね~まぁぶっちゃけ決定してるんですけど…」
「してんのかい!そんなに自信あるの!?」
「はい!僕達が飲み会の中で出した案が初めて通ったんですよ!大ヒット間違い無しです!」
飲み会の中でじゃなかったら企画普通に通ってそうだなぁ~何か不安でしかない
一応ディスコで舞さんに大丈夫そうか聞いてみたら『だいじょぶ!』と帰ってきたので大丈夫なのだろう
「これがスタジオになります~」
「おぉ~広い!見た事ない機材もある!」
すっごい重そうなカメラに何に使うのかよくわからない物までたくさんある
機材を物色していると冊子の様なものを渡される
「では今回の大体の内容を書いた物です」
冊子を開くと中に一言『全てアドリブ』
「これ、俺に渡す必要あります!?紙の無駄遣いじゃないっすか!」
「そうゆうことでアドリブでお願いしまーす!じゃぁ収録開始まで~3…」
「おいおい…嘘だろ!今から収録!?」
「1…どうぞ!」
え~っと最初どうすればいいんだ?
「どうも~秘密組織ラックス所属如月常影です~今回は常影神話~お悩み相談室です!これでいいんですよね?」
「おっけーです」
聞いといてなんだけどこの声収録に入っていいのか?
するとカンペでスタッフ参加型だから心配はナシ!と書かれていた
スタッフ参加型ってなんだよ
「え~エナライブで集めたお悩み相談からスタッフが厳選して選んだ物に俺が答えていくと」
「ではV行きまーす!」
「そう言えば君何ていう名前なの?さっきいなかったよね?」
色々とVTRを流そうとしているスタッフに声をかける
「僕神崎っす!この番組の常影さんのアシスタントっす!」
おぉそういうことね、つまりこの人が俺と一緒にこの番組を作っていくと。飲み会で出た案にしては結構いいじゃん
「最初のVTRは相談No.1かえでんさんです」
なんか聞いたことあんな~
そう思っていると画面に秋原先輩の3Dが映る顔は謎に隠してるけど
『どうも~かえでんです~私のお悩みは好きっていってくれた子がなぜか浮気してたのでその制裁の方法を教えてほしいです!それと…』
「ストップ!なんかめっちゃ知ってる人出てきたねぇ!」
「そうなんっすか?僕全然わからないっす?」
「はははは!」
おいそこの恐らく企画者!笑い声聞こえてるぞ!
「常影さん、回答はどうっすか?」
「夏風先輩おつかれさまです、あの人まだ怒ってますよ。何とかしてください、そうっすね~とりあえず分かるまでこらしめといた方がいいと思いますね、きっと繰り返すと思いますので」
「プロみたいな意見っすね!ではお次のお悩みはこちら!」
すると画面に見慣れない3Dが映った
『どうもエナライブ零期成闇社勤です』
あ、なんか声聞いたことあるぞ~名前の最初の漢字は桐のひとだ~
『私の悩みは最近エナライブの一期生が無茶なことばっかり頼んでくることです、恐らくすぐに無理ですって言えばいいと思うんですけどどう思いますか?あと会社内にカフェが欲しいと言われたのですがどう思いますか?教えてほしいです』
顔隠すための社っていう丸のマークもめっちゃ自我もってるみたいに動くし途中で正体ばらしちゃってるし…
「よく引き受けてくれたな!おい!スタッフさん感謝しとけよ!で、質問ですね恐らくその大半はどっかの夏風っていう人なので断っても大丈夫かと、あとカフェの件は採用してくれるとありがたいです」
「そうっすね~俺もカフェ行きたいです!」
「まぁ、闇社勤さんお仕事頑張ってくださいね~」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます