霊、超常的現象が怖い系のホラーが苦手な方は読めると思います。
人間関係が怖い系のホラーが苦手な方は読めないと思います。
本作はそんなホラーです。
それぞれに違う方向の怖さを持った人物たちが登場しますが、私のある意味でのお気に入りは針依ちゃんです。
ある意味で……と、つくのは決して人としては好きではないから。
ただ、フィクションの、ホラーに出てくるキャラクターとしてはとても魅力的なのです。
貞子を友人や恋人にしたいかと聞かれたらビミョーな顔になりますが、ホラーのキャラクターとしてはとても魅力的。
それと同じような感じです。
ラスト、そんな針依ちゃんに対する主人公の選択は、優しいと思うのと同時に不気味さも感じます。