鍵
とても奥の方にある
見られたくないもの
沢山の箱に入れて
頑丈に鍵を掛けた
鍵の場所は自分すら解らない
色も形もわざと何処かで忘れてみる
それでも君は何も迷わず
容易くそこにたどり着く
誰よりも早くたどり着く
元から場所を知っていたかのように
見つかる事に
あれだけ恐怖を感じた筈なのに
諦めと悔しさと同時に
少しの恐怖と大きな期待が今はある
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