白い本4

涼月 愁明

同質的な情事

意味も無く 手に入れたいものだとか格好つける言動

実は既に飢えているというのも真相

だからこそ 奪いたいものにすら変化する事情


望まなくても 同じだけ求めてしまうんだから

そんな言葉が 実はよく似合うんじゃない?

安っぽくあっても意外と純粋に 綺麗な俺達の感情


それを自分に向ける事も 時には大切なんじゃないとか

嫌でも 向けなければならない時もあるじゃない?

程々にそれがなければ 壊れちゃうだけなんでしょ?


それに誰にでも伝える術なんての勉強しなきゃ

知る事は一生無いのかもしれないじゃない?


自分が自分以外の大切な誰かに

とても優しく甘く それを伝える事が出来るのも

そこから学ぶ事にこそ 意味があんでしょ?


とか言っちゃう正当化も 許される他人の同調乗ってみる?


それを自分が求め 求め合う事なんて 当たり前にありっちゃありでしょ


何もいらないとか格好つけちゃう俺 そんな言葉の嘘の中に 自分で迷走

与えた以上を求める事って 絶対人間の無意識の本性


言い変えて自分隠して 求めるために向ける心情

時間が姿を変えながら 同性質を不安定に保ちながら

全てを欲しいと求める 理性的本能な二人だけの事情が 絡み合った極上の情事

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