MELCHISEDEK

 シナルの王『アムラベル』

 エラサルの王『アリオク』

 エラムの王『ケダラオメル』

 ゴイムの王『テダル』

 この4国の王は、


 ソドムの王『ベラ』

 ゴモラ王『ビルシャ』

 アデマの王『シナブ』

 ゼボイムの王『セメベル』

 ゾアルの王。5国と戦争した。


 この5国の王は、12年間エラムの王であるケダラオメルに仕えていたが、13年目で背く。

 そうして14年目でケダラオメルが同盟国でアシタロテ・カルナイムにてレパイム人を。ハムでズジ人を、シャベ・キリアタイムでエミ人を討つ。

 更に引き返すと、アマレク人の国をことごとく討ち、ハザソン・タマルに住むアモリ人をも討った。


 これによって5国はシデムの谷に向かって戦陣を敷いた。

 しかしシデムの谷はアルファルトの穴がボコボコに空いており、ソドムとゴモラは落っこちて、他は山へ逃れる。

 これで4国の王らは、ソドムとゴモラの財産を全て奪い去る。


──────────────────


 一方、丁度ゴモラに暮らしてたアブラムはその惨劇を知る事になる。


「やーべ、やべやべやべ! アブラム! ちょ、やべーってマジで」


「ど、どうしたんだ!?」


「ケダラオメルの野郎がゴモラをぶっ潰しやがったんだ! あと、なんか殺しまくってる! なにがあったんだろうなぁ」


「え、うそやん?」


 この時アブラムはアモリ人と同盟を組んでおり、訓練した家の子318人を持って、4国の連合軍を夜襲で討ち取った。

 そうして身内と財産を全て奪い返して帰った。


「なんかすげー数だったけど全員ゲ○ム兵で助かったわぁ」


 すると帰った先にはサレムの王『メルキセデク』がパンとぶどう酒を持って来ていた。


「アブラムさんちーすっ! とんでもねぇ武勲マジ賞賛しますわ。あ、どうぞこれつまらないものですが……」


「いーやいやいやいや、あんなんもう偶然みたいなもんですから。正面からやり合ってたら絶対勝てなかったし。それは要らないです。それ受け取っちゃうと後がね……ほら分かるだろ?」


「あ、そうですか。そーですよね! あはは! 分かりました。ではお達者で〜」


──────────────────

次回、『ABRAHAM CONTRACT』

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